セガは、PSP用ソフト『戦場のヴァルキュリア3』を2011年1月27日に発売する。価格はUMD版が6,279円(税込)、ダウンロード版が5,600円(税込)。
『戦場のヴァルキュリア3』は、2008年に1作目がPS3で発売され、翌年にはTVアニメ化、2010年にPSPで2作目が発売された、人気アクティブ・シミュレーションRPGの最新作。独特の暖かみがあるグラフィックと、戦術性とアクション性が同時に楽しめる戦闘システム“BLiTZ(ブリッツ)”が好評を博し、支持を得ているシリーズ作品だ。
『戦場のヴァルキュリア』の世界観と『3』の背景
物語の舞台となるのは、帝国と連邦という東西の2大国家が対立し、その両国に挟まれた小国“ガリア公国”。この公国で起きた戦争がストーリーの中心となる。戦乱の中で生きる人々と、前線で戦う兵士たちにスポットが当てられたドラマも魅力の1つだ。
ゲームでは歴史的な背景も深く描かれており、中でもかつて大陸を焦土にした“ダルクスの災厄”は、重大な歴史事件として物語に深く影響する。災厄を引き起こした張本人として現代まで迫害されるダルクス人と、世界に平和をもたらしたとされ、強大な力を持つヴァルキュリア人の末えいは、プレイヤーたちのドラマにも大きくかかわってくる。
『1』では征暦1935年に起きた帝国のガリア侵攻が描かれ、『2』ではその後のガリア内乱が描かれた。最新作『3』では、再び時代を征暦1935年に戻して、これまで語られることのなかった戦いの記録、ひいては『2』の内乱にも繋がる物語が描かれる。
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▲『戦場のヴァルキュリア』といえば、戦車も魅力の1つ。征暦1935年の戦場では戦車を見ることも少なくなく、プレイヤーの部隊でも戦力の中心となる。上の戦車は、『3』でプレイヤーが操作する422部隊の車両。 |
■主人公は懲罰部隊に落とされた天才士官 今回は、『3』のメインキャラクターたち――主人公の天才士官と2人のヒロイン、および3人を取り巻くサブキャラクターを紹介する。
422部隊
422部隊とは、正規軍に属しながら犯罪者や脱走兵など、すねに傷を持つ者ばかりが集められた懲罰部隊。通称“名無しの部隊(ネームレス)”と呼ばれるこの部隊に所属する主人公たちの視点で、新たな戦いの記録が描かれることになる。
ガリア公国軍は他に、正規の士官・兵卒からなる正規軍、『1』の主人公・ウェルキンらが所属した義勇軍も擁(よう)している。
[size=120%]422部隊:No.7(クルト・アーヴィング) CV:中村悠一
[size=120%]「俺は必ず名前を取り戻す……必ずだ!」
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▲ガリア公国軍422部隊に落とされた天才士官。エリート士官として将来を嘱望(しょくぼう)されていたが、とある事件をきっかけにネームレスへと落とされてしまう。 |
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▲ガリア公国の名門士官学校であるランシール王立士官学校を首席で卒業して、周囲からの期待も大きかったクルト。彼がネームレスに落ちるきっかけとなった事件とは? | | ▲ネームレスは、常に最も厳しい最前線へと送られる。圧倒的な軍事力でガリア公国に攻め寄せる帝国軍に対抗するため、422部隊は捨て駒のような扱いを受けている。 |
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▲422部隊に配属された者は、本来持っている名前をはく奪され、以後、番号で呼ばれることを強制される。このために、彼らは“ネームレス”と呼ばれる。 | | ▲ネームレスが投入される戦場は、まさに死地。表舞台の陰……常に歴史に記録されない作戦での戦いを命じられる。敵の巨大戦車に対し、白兵戦を余儀なくされる彼ら。彼らが汚名をそそぎ、元の部隊に復帰する日は――? |
[size=120%]422部隊:No.13(リエラ・マルセリス) CV:遠藤綾
[size=120%]「私は……死神じゃない!」
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▲歴史に名高い“ヴァルキュリア人”の末えい。ヴァルキュリア人は驚異的な能力を持ち、それを戦いに用いれば圧倒的な生存力と破壊力を有する。ただし、リエラも周囲の人々も、彼女がヴァルキュリア人であることは知られておらず、気味の悪い者として奇異の目で見られている。 |
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▲ガリア戦役の開始とともに義勇軍に入るも、わずかな期間で所属する部隊のことごとくが全滅したリエラ。ヴァルキュリア人の持つ能力のおかげで彼女だけが生き残ってきたことから、周囲から“死神”と忌み嫌われ、ネームレスへと送られることになった。 | | ▲それでも彼女自身は明るく前向きな性格。情に厚く、周りの世話を焼きたがる。クルトともすぐに打ち解け、関係を築きはじめるのだが……。 |
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▲戦いの中、リエラはヴァルキュリア人としての能力を解放する。生身で戦車さえ打ち倒す驚異的な力の前に、ネームレスの隊員たちはどのような態度を取るのだろうか? |
[size=120%]422部隊:No.1(イムカ) CV:浅野真澄
[size=120%]「私は! 貴様を殺すために生きてきた!」
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▲ヨーロッパ大陸すべての国々で迫害を受けている“ダルクス人”の少女。ヴァルキュリア人に、住んでいた村を全滅させられた過去を持つ。その復讐(ふくしゅう)のため、自作の巨大な武器を手に仇(かたき)を探していた彼女。放浪していた最中、ネームレスに拾われる。 |
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▲“ダルクスの災厄”を巻き起こした者たちの子孫として、大陸全土で忌み嫌われているダルクス人。ダルクス人は苗字を名乗ることを許されていないが、ネームレスのイムカは、名前すらも名乗ることが許されない。 | | ▲彼女は、復讐こそが生きる糧となっており、他のメンバーとのかかわりを絶ってしまっている。戦闘では誰よりも先行し、その実力から大きな戦果をあげるものの、作戦指示に従わない一面もある。 |
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▲誰とでもまっすぐにかかわるクルトと出会ったイムカ。彼女とクルトは、戦いという経験から何を感じて、どのように接するようになるのだろうか? |
ネームレスの上官:ラムゼイ・クロウ
ガリア公国の辺境に領地を持つ三流貴族の子で、ガリア正規軍諜報部所属。出世を最初からあきらめており、上層部への忠誠心はない。
「酒と女を取ったら何も残らない」と言われるほどの放蕩(ほうとう)者だが、戦況の把握は誰よりも的確で、ここぞというときに自らの手駒であるネームレスを投入。人知れず戦局を支えている。
422部隊:No.23(レイラ・ピエローニ) | | 422部隊:No.11(アルフォンス・オークレール) |
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▲シリーズ1作目『戦場のヴァルキュリア』で、義勇軍第7小隊のメンバーとして“ガリア戦役”に参加したホーマーの姉。性格はドSで女王様。 | | ▲性格は二枚目だが、外見がともなっていない。頭の回転が速く気転が利くので、レイラの無茶ぶりを小粋に返す。 |
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▲かつては正規軍のエリート士官の道を進むはずだったクルト。彼がネームレスに落とされるきっかけとなった事件は、物語でどのように描かれるのだろうか? | | ▲懲罰部隊のネームレスとはいえ、義勇軍や正規軍と連携して戦いに臨むこともある。画像には、『1』のウェルキンやアリシアをはじめ、義勇軍第7小隊の面々が見えるが……? |
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▲正規の記録からは抹消されているクルトたちの活躍。しかし、確実に彼らとかかわる人たちが物語には登場する。ランシール王立士官学校のユリアナの姿も。 | | ▲上の戦闘画面では、クルトが他の隊員を引き連れて一緒に行動しているようにも見える。これまでのシリーズにはない光景だが、指揮官であるクルトならではの特殊能力だろうか? |
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▲本作では、戦闘中にもイベントが発生するようになった。新たな演出の数々によって、戦場でのドラマをより深く味わえそうだ。 |
また、公式サイトではキャラクター同士の掛け合いが人気の“陣中日誌”が、装いを新たにしてスタートしている。新たなMCは、上でも紹介したレイラとアルフォンスの2人。今後の情報や、2人の掛け合いに期待しよう!