プロトタイプは、PSP用ソフト『あまつみそらに！ 雲のはたてに』を2011年に発売する。
本作は、2010年5月にPCの美少女ゲームブランド・クロシェットからリリースされた恋愛アドベンチャーゲーム『あまつみそらに！』をPSPに移植したタイトル。移植にあたり、完全新規キャラクター・隠神穂乃里（いぬがみほのり）と、原作でサブヒロインだった音無夏帆（おとなしかほ）の2人が攻略ヒロインとして追加されている。また、原画・キャラクターデザインを担当したイラストレーター・しんたろーさん描き下ろしのイベント絵も多数追加される。
■PSP版新規要素●攻略キャラクターの追加 PC版で5人だった攻略キャラクターが、PSP版では新たに2人が追加され7人となった。追加されたのは、PC版ではサブキャラクターだった甘味処“おとなし”の妹・音無夏帆（おとなしかほ）。もう1人は、大きな秘密を抱えたPSP版オリジナルキャラクターの隠神穂乃里（いぬがみほのり）だ。
▲音無夏帆 ▲隠神穂乃里
●新規グラフィックが多数追加 攻略キャラクターの追加にともない、しんたろーさんの手によりイベント絵が多数追加される。新規攻略キャラクターだけでなく、既存の攻略キャラクターのCGや背景グラフィック、立ち絵も追加されるという。
●ストーリーのボリュームアップ ヒロイン昇格の夏帆、新規キャラクターの穂乃里の他、既存のヒロインたちのストーリーも追加される。なお、PC版同様に秋史恭さん、姫ノ木あくさん、瀬尾順さんの3名がシナリオを担当する。
●データインストール＆壁紙モードを搭載 メモリースティックにBGMデータを転送し、ゲームの動作速度を向上させるデータインストール機能を搭載。また、ゲーム中に見たあらゆるグラフィックをPSPのデスクトップ画像として、メモリースティックに記録できる壁紙機能も搭載されている。
■STORY ～ストーリー～■登場キャラクター
瀬戸の海に浮かぶ美空島。
豊かな自然と、ゆったりと流れる時間の中で育った少年少女たちは、もうすぐ、恋を知ることになる。
主人公、観崎高久は、神様と暮らしていた。
小さなころから、神様はあたり前のようにそばにいて、家族として育ってきた。
神様の名は一ツ橋神奈。
神としての能力は結構高いのに、むしろ人としてふる舞う神奈。
観崎家にはもう1人、妹の美唯がいる。
彼らにとって、この3人が紛れもない家族だった。
そんな中、美唯はアイドルとしての仕事が軌道に乗りはじめ、
家族にも徐々に変化が訪れようとしていた。
幼なじみで民宿の娘である帷千紗は、
昔のように隔てのない付き合いではないものの、生活力に乏しい観崎家をなにかと気にかけている。
美唯の親友でテニス部の清澄芹夏は、
学園でも家でも主人公のところに押しかけてきては、騒ぎを起こしてしまうお祭り人間。
芹夏は神奈にあこがれていて、一緒にいる高久をライバル視していたり。
神奈と芹夏がとんでもない騒ぎを起こして、
美唯と高久がそれをどうにか収めるというのがこの4人のお決まりパターン。
いつものそんな日々を過ごしていた初夏のある日、芹夏が1つのニュースを持ってきた。
「先輩先輩！ 島の外から巫女さんが来るんだって！」
そんなひと言から神社の移転行事（遷座祭）を見物することに。
主人公はそこで、不思議な雰囲気を持った巫女の少女、葉月深景と言葉を交わす。
出会いは連鎖的に少女たちの心を動かして、秘めていた気持ちを揺さぶっていく。
始まるのは、めぐる思いの物語。
一ツ橋神奈（ひとつばし かんな） CV：小林眞紀
「あたしに任せときなさい。たまには神様してあげる」
学年：巡宮学園 2年生
身長：160cm
血液型：AB型
誕生日：8月17日
スリーサイズ：87・59・88
幼いころから高久と一緒に暮らしている神様。正真正銘本物であるということを周囲は疑っていない。特に主人公一家はすべてを承知している様子。だが、特別“神”としてふる舞おうとすることもなく、むしろ人間として暮らすことを望んでいるようにしか見えない。力は大きなものを持っているが、それを生かそうとする意志も見られない、めんどくさがりやの性格。気が向いた時と楽しい時だけ、身体能力の高さとして神様の力を発揮する程度。将来はオリーブ園の主になるからいい、というのが本人の主張である。
観崎美唯（かんざき みゆ） CV：清水愛
「私の気持ち、届けるから……心をこめて、歌うから」
学年：巡宮学園 1年生
身長：156cm
血液型：A型
誕生日：10月2日
スリーサイズ：88・58・87
高久の妹。幼少時から神奈も一緒に暮らしているため、神奈のことも昔はお姉ちゃんと呼んでいたがいつのころからか“神奈ちゃん”と呼ぶようになった。家事なども万端にこなすことができるので、必然的に観崎家の母親役になっている。3年前、島へグラビア撮影に来ていた一行のマネージャーが美唯を見出し、アイドルにならないかとスカウトされる。美唯は思うところあってそれを受け、離島出身の島っ子アイドルとしてデビュー。3年目の今、じわじわブレイク中。現在は学業優先ながら、島での学生生活と本土での仕事という慌ただしい生活を送っている。
清澄芹夏（きよすみ せりか） CV：力丸乃りこ
「弱き心に勝利なし！ 一球入魂ライジング!!」
学年：巡宮学園 1年生
身長：157cm
血液型：O型
誕生日：2月6日
スリーサイズ：80・56・83
持ち前の超前向きな性格と調子のよさ、外見的なかわいさから周囲の人気が高い。結果、学園のアイドルを自認している。同学年の美唯（高久の妹）とは幼少時からの付き合い。「美唯はまだぺーぺーの芸能界アイドル、自分は学園のトップアイドル、親友として実にバランスがいい」という意味不明な論法でライバル宣言していたりする。美唯の方はそんなのを抜きにして、おもしろい芹夏が好きなので芹夏の主張を否定しない。結果、2人は親友。スポーツ万能を自負しており特にテニスに関しては絶対の自信を持っていたが、神奈には敵わないという実力差を見せつけられ、以来神奈を“神”認定している。現在、テニス部のホープ。
帷千紗（とばり ちさ） CV：いのくちゆか
「ネコガエル、かわいいでしょ。……なにその微妙な顔」
学年：巡宮学園 2年生
身長：161ｃｍ
血液型：B型
誕生日：11月26日
スリーサイズ：84・60・86
家は民宿を経営しており、きちんとその手伝いをしている。また家の近くの蛙地蔵も自主的に世話しており、地蔵はいつもピカピカ。他にもカエルグッズを持っていたり、田んぼでカエルと向きあっていたりと、カエルに並々ならぬ関心・執着があるようだと周囲は思っている。観崎家とは家が近いこともあって幼なじみの関係と言ってよいが、一緒になって遊んでいたというのは10年くらい前まで。その後も付き合いは続いているが、今は世話を焼いている関係。部活は弓道部に所属。弓道を選んだのは、自己と向きあうためというストイックな理由。神奈に言わせると「精神的マゾ？」だが、そこには何か深いところに原因がある模様。
葉月深景（はづき みかげ） CV：櫻井浩美
「また、あの砂浜を2人で歩けたら、その時は……」
学年：巡宮学園 3年生
身長：164cm
血液型：A型
誕生日：9月12日
スリーサイズ：95・62・94
鎌倉から美空島へ引っ越してきた転入生。神職の家系であり、鎌倉でも巫女として働いていたが、もともと葉月家は美空島の出身。祖父が上納神社の宮司を務めていたが、島の開発計画によって神社が移転すると同時に祖父は隠居を決める。しかし遷座という大切な時に神職不在というわけにもいかず、家族で相談の結果、深景が島へ戻されることとなった。深景自身は美空島に住むのは初めて。今まで両親の帰省についてきたことがある程度なので、まったくの不案内だがかなりの楽天家なのでなんとかなるかなと、島の生活に関してはさほど心配はしていない。ある意味“本物”の家系で霊感は強い。
■PSP版追加攻略ヒロイン
音無夏帆（おとなし かほ） CV：鈴本かおり
学年：巡宮学園 2年生
誕生日：5月22日
美空島生まれで、姉の京佳と2人暮らし。甘味処“おとなし”を京佳とともに切り盛りしている。神奈や高久のクラスメイトでテニス部の部長。芹夏とは部活の先輩・後輩の間。体育会系のノリで芹夏の上官として君臨している。優しく明るい性格で、誰とでもすぐに仲よくなっている。
隠神穂乃里（いぬがみ ほのり） CV：未定
誕生日：1月1日
隠神刑部（いぬがみぎょうぶ）の1人娘。母親は車にひかれて事故死。その事故の際に、母親から大きな力を与えられている。とてもまっすぐで人懐っこい正確ゆえ、ヒロインたちに囲まれると弄られ役になりやすく、高久にはいつもそれを助けられている。また、島の人たちを含め誰とでも仲よくしたいと強く思っている。母親から与えられた力を使うと……。
■スクリーンショット
