GNソフトウェアは、PS3用ソフト『涼風のメルト -days in the sanctuary-』を今冬に発売する。価格は未定。
本作は、『マギウステイル』『77(セブンズ)』でもおなじみの美少女ゲームブランド・Whirlpool(ワールプール)から発売されたPC用恋愛アドベンチャーゲーム『涼風のメルト』のPS3版。“土地神(とちがみ)もの”と称する、古くから生きている神様や精霊たちとの触れあいを軸に、時代を超えて展開する壮大なストーリーが特徴となる。
PS3版では、新シナリオと新グラフィックが追加。原作の画面比率(4:3)とワイド画面比率(16:9)の2つの画面表示モードから、ユーザーが選べる機能を搭載している。初報となる今回の記事では、ストーリーや世界観、キャラクターを紹介していく。
●ストーリー
精霊たちが暮らすと伝えられている広大な森。
その奥には、土地神の住む場所があるという。
土地神は御代(みしろ)と呼ばれたその地を守護し、そこに住まう人々の願いを叶えてきたと伝えられている。
小さな村だった御代の地は今、大きな街となっている。
御代街(みしろまち)と名を変え、急速な土地開発で発展を遂げた街は、高層ビルが立ち並び、夜でも明かりが消えることはない。
いつしか、人々は次第に伝承を信じないようになっていった。
それでも、10年に一度、土地神に感謝を伝える“土地神祭(とちがみさい)”が開かれる年には、街はいつにも増してにぎわいを見せる。
御鷹ヶ丘学園(みたかがおかがくえん)に通う男子生徒・瀬川彰人(せがわ あきひと)は、土地神に仕える神官の血を引くため、祭でも神官役を務めることとなった。
そして巫女役には、幼なじみの椿捺菜(つばき なずな)が選ばれる。
神官役は引き受けたものの、伝承など信じていなかった彰人は、所属している郷土史研究部の面々と、騒がしくも楽しい、ごく普通の日常を送っていた。
しかし彼はある日、今まで見たこともない奇妙な生物を目撃してしまう。
どうやら、その生物は他の人の目には見えていないらしい。
戸惑う彰人に、捺菜は信じがたい真実を明かす。
彰人が見た生物は、伝承に登場する“精霊”だというのだ。
精霊を帰そうと言う捺菜に連れられ、森の奥へと向かう彰人。
そこには、“禁足地”と呼ばれる、精霊と土地神の住む場所があった。
美しい少女の姿をした土地神と出会った彰人は土地神と捺菜に頼まれ、部活の仲間たちの協力も得て、街へと迷い出てしまった精霊を森に帰す手伝いをすることになる。
そうして土地神や精霊とかかわっていくうちに、彰人たちは時代を超えた運命に巻き込まれていく。
それは、遥か昔から現在まで続く、人の強い思いが結んだ絆。
古き伝承と現代の文明が交差する街で、また新しい物語が紡がれる……。
■登場キャラクター
●瀬川 彰人(せがわ あきひと)
「俺にできることがあったら協力するからな。遠慮するなよ?」
本作の主人公。御鷹ヶ丘学園2年生。学年トップクラスの成績を誇り、運動神経もかなりよい優等生。頭はいいはずなのだが、熱血しやすさや必死さがバカっぽく見えることも。御代の地に土地神を留めたとされる神官の子孫で、土地神祭では儀式の神官を務めることとなる。両親が仕事の都合で家を空けることが多く、捺菜に世話を焼かれている。
●椿 捺菜(つばき なずな)CV:遠野そよぎ
「うんうん。それならわたしに感謝しないといけないよね」
彰人の隣の家で暮らす幼なじみ。彰人とは物心がついたころからずっと一緒。両親が不在で一人暮らし状態の彰人に対し、何かと世話を焼きたがる。料理の腕は人並みだが、彰人の好みを熟知しているので、彼にとって最高に美味しい料理を作ることができる。運動は苦手だが勉強は得意で、テストの時には彰人と学年トップ争いをするほどの成績を誇る。実は周囲には秘密で、土地神に巫女として仕えて身の回りの世話をしている。
●榎本 佳華(えのもと よしか)CV:五行なずな
「これも運命だわ! あなたも郷土史研究部に入るべきよ!」
彰人と捺菜のクラスメイト。土地神信仰に関する研究に情熱を燃やす郷土史研究部の部長。持ち前の男勝りで行動的な性格で、部員を引っ張っていく。研究に対してあまりにも熱心なために、時には暴走してしまい、彰人たちを巻き込むこともしばしば。背が高くスレンダーなモデル体型なのだが、本人は胸が控えめなのをかなり気にしているらしい。エッチな話題は相当苦手なようで、そういう話になると真っ赤になったり、思わず暴力を振るってしまったりすることも。
●楸木原 羽衣(ひさぎはら うい)CV:みる
「すみません。転校してきたばかりなので、不慣れで……」
季節外れの時期に転入してきた彰人の後輩。病気がちな妹・優衣と一緒に御代街に引っ越してきた。学園で昼食の購買争奪戦に敗れたところを彰人に助けられたのがきっかけで、郷土史研究部に入ることに。両親の仕事の都合で転校を繰り返し、両親が家を空けることが多かったためか、幼い見た目に反して意外にしっかり者。家事全般もひと通りこなせるが、おばあちゃん子だった影響で、洋食より和食が得意だったりと、ちょっと古めかしいところも。
●柊 月音(ひいらぎ つきの)CV:松田理沙
「ではお茶の用意をしますね。何か好みのお茶はありますか?」
郷土史研究部の最上級生。先代の部長だったが、佳華が入部すると早々に部長の座を譲り、自らは一歩引いた位置で後輩を見守っている。穏やかでおっとりした性格の持ち主で、周囲を癒してくれる存在。部活ではいつも美味しいお茶を用意して部員たちを和ませている。部室に置いてあるティーカップはどれも高級品で、家はかなりのお金持ちという噂。月音は犬だと言い張るが、どう見ても犬には見えないショコラという名の謎のペットを飼っている。
●涼(すず)CV:海原エレナ
「ありがとうございます。精霊に代わってお礼を言わせていただきますね」
遥か古より御代の地で“土地神”として祀(まつ)られている存在。彰人の先祖である神官と出会い、御代の地にとどまったとされる。森の奥深くに結界を張った“禁足地”で精霊とともに暮らしている。外見は彰人たちと同じ年ごろの少女。人間との接触は避けているが、現代の文化には興味があるらしく、巫女である捺菜からいろいろな知識を仕入れている様子。言葉を発することはないが、念話というテレパシーのような力を使うことで捺菜とは会話をすることができる。
●谷口 康介(たにぐち こうすけ)CV:月黒斗夜
「俺たちには、夏休みが待っている! こんなところでへこたれているわけにはいかないぜ!」
彰人と捺菜の幼なじみであり悪友。成績は平均的だが、運動神経は抜群。女の子が大好きでしばしば暴走してしまうため、ルックスはいいのに女子からは敬遠されている。一見軽い性格のように見えるが、実際は友情に厚く信頼のおけるいい奴。
●楸木原 優衣(ひさぎはら ゆい)CV:雪都さお梨
「な~んだ。残念。お姉ちゃんにも春が来たって喜んでたのに」
羽衣の妹。原因不明の病気に侵されており、長い間入院生活を続けている。外出はほとんどできず、外の世界のことはあまり知らない。耳年増のませた性格で、よく羽衣をからかっている。夜には発作を起こすことが多いが、自分の苦しさを羽衣に気取らせまいとする健気な少女。
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