●αバージョンを隅々まで紹介 去る2016年11月26日と27日の2日間に渡って、バンダイナムコスタジオにおいて、『GUNDAM VERSUS(ガンダムバーサス)』のクローズドαテストが開催された。このテストで使用されたαバージョンをファミ通編集部も体験。そこで明らかになった本作の内容、とくに2on2のバトルシステムを中心にお届けしよう!
■『GUNDAM VERSUS』とは?
新旧さまざまな『機動戦士ガンダム』シリーズに登場するモビルスーツ(MS)を操作し、相手のMSと2対2で戦うチームバトルアクションゲーム『機動戦士ガンダムVS.』シリーズ最新作。シリーズはアーケード版、家庭用ゲーム機版で好評を博し、今年で15周年を迎えた。本作は、相手を倒して敵の戦力ゲージを減らし、戦力ゲージをゼロにすることを目的としたハイスピードアクションという基本を踏襲し、家庭用に特化した独自の展開を行うタイトルとしてシリーズ初のプレイステーション4での登場となる。
●12機のMSが参戦! αバージョンで操作可能だったのは、以下の12機。初代ガンダムを始めとした主人公機のほか、ライバルとしてガンダムを苦しめたMSや仲間としてともに戦った機体などの姿も!
ガンダムガンキャノン
グフ
νガンダム
ウイングガンダムゼロ
トールギス
ユニコーンガンダム
シナンジュ
ガンダムエクシア
ガンダムキュリオス
ガンダム・バルバトス
フルアーマー・ガンダム
●“ブーストアクション”に新システム登場! “ブーストゲージ”を消費して、素早い行動やアクションのキャンセルを行う“ブーストアクション”。ブーストゲージは着地することで回復するが、αバージョンでは使い切って“オーバーヒート”状態になると地上に着地するまで行動不能となっていた。使いどころを見極めないとピンチになるが、うまく使えれば有利に立ち回れる特徴的なシステムだ。αバージョンでは、3つのブーストアクションが試せたので、その内容を紹介しよう。
・ブーストステップ
格闘攻撃中に発動すると、攻撃のアクションをキャンセルしてつぎの行動に移れる。相手を振り切ることが可能なので、接近戦時に相手を出し抜ける。
・ブーストダッシュ
ブーストゲージが続く限り、高速で移動が可能。あらゆる行動をキャンセルして発動できるので、ヒットアンドアウェイ、長距離射撃から間合いを詰める、射撃を連続で行うなどの行動が可能になる。
・ブーストダイブ【NEWシステム】
本作初登場のアクション。空中にいる状態から、高速で降下する。従来のシリーズでは、ジャンプなどで空中にいる機体はブーストダッシュなどの行動を取らない限り自由落下となり、着地の瞬間を狙われることが多かった。しかし、このブーストダイブを活用すれば、着地のタイミングをずらすことが可能になる。あらゆる行動からキャンセルして発動することが可能なので、空中にいる間の次の行動の読み合いも熱くなるはず。
●新システム“ストライカーセレクト”が新たな戦法を生む 従来のシリーズでは、特定の機体が武装のひとつとしてほかの機体を呼び出して攻撃することがあった。本作のαバージョンでは、どのMSでも出撃前に機体ごとに設定された3機の仲間(ストライカー)から2機を選択し、バトル中に任意のタイミングで呼び出して攻撃を加えることができた。ただし、αバージョンでのストライカーの呼び出しには、時間経過で溜まる“ストライカーゲージ”を消費。ストライカーは呼び出されると敵に攻撃を加えてすぐに消えてしまうが、牽制や足止めなど、プレイヤーの選択により多彩な戦法を可能にしている。
▲ストライカーを2機選択して出撃。ボタン操作で2機のうちのいずれかを、任意に呼び出して攻撃させる。
●2タイプから選ぶ“覚醒システム” 名称や内容に若干の違いはあるが、シリーズではおなじみの“覚醒システム”は、本作にも実装。敵の攻撃を食らったりすると溜まる“覚醒ゲージ”を消費して、一時的なパワーアップを図るシステムだ。発動すると強力な“覚醒技”が使えるようにもなる。本作では、効果が異なる2種類の覚醒システムのうち、いずれかを出撃前に選択する。なお、どちらを選んでも、使用時に僚機のブーストゲージを回復させる効果がある。僚機との協力関係が、より高まるシステムとなっている。
▲αバージョンで選べたストライカーは、操作する機体によって異なる3機。長距離射撃を行う、敵に斬りつけるなど、その攻撃方法や効果はさまざま。
【ブレイズギア】
【ライトニングギア】
▲瞬発型の覚醒。短時間だが爆発力があり、一気にたたみかけたいときに最適。格闘の追従性能がアップしたり、コンボダメージが一定以上になった際の補正を緩和するなどの効果がある。
ロックオン距離の延長や、発動時に僚機のブーストゲージの回復に加え、弾数を回復するといった効果もある。
▲持続型の覚醒。効果が比較的長時間持続し、戦術を駆使しての立ち回りに向いている。
●総評:安心のシステムの中にも“変革”を感じる! 体験プレイ後に聞いた話だが、今回のクローズドαテストは、アクションの特徴が出やすくなるように効果が強めなセッティングにしてあったとのこと。どおりでブーストアクションの操作がきつく、使いこなすのに苦労したわけだ。製品版では大幅な調整が施される模様。そうなれば、連続攻撃がもっとガンガン決まるはず。現に、クローズドαテストの後、参加者の意見をフィードバックしていくつかの変更がすでに成されているという。日々進化する第5世代『機動戦士ガンダムVS.』の完成型に、さらに期待が膨らむ。
プレイしてまず感じたのは、ビジュアルのクオリティー。初のプレイステーション4対応はダテじゃない。マップ上に設置された崩れる建造物のオプションも、戦いの中で変わっていく地形に対して戦法を変えていくというバトルの醍醐味が増した形だ。
そして数々の新システム、新要素の中でも、ブーストダイブは注目の的。上空からの攻撃は、敵をあらゆる場所から狙い撃てる反面、敵からの的になりやすく着地時の隙も難点だったが、それらのウィークポイントを解決するだけでなく、対戦相手との「こいつはこのまま空中戦を続けるのか、いますぐブーストダイブで着地して地上戦に持ち込むのか」といった新たな駆け引きも熱くなりそう。
そうそう、今回久々参戦のガンキャノンは、おなじみの岩を投げる技も健在。投げまくるよ!
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