●対立か、共闘か……。運命の交差点が生み出すのは 現地時間の2012年4月3日~4日、イタリアのローマにて、欧米メディアに向けたカプコンのプライベートイベント“CAPTIVATE 2012”が開催された。この会場で明らかになった、『
バイオハザード6』の新情報をお届けする。
本作の大きなカギとなる女性をめぐり、レオンとクリスというシリーズを代表する主人公ふたりが、銃口を向け合う。引き金に掛けられた指に力が篭もる、一触即発の状況。彼らがバイオテロを憎む気持ちは同じのはず。なぜ、ふたりは対立するのか? この先彼らが共闘することはあるのか?
●"3人目の主人公"──ジェイク・ミューラー 初報でお披露目となった、謎の主人公の名前やストーリーが判明。彼はジェイク・ミューラーという、東欧の紛争地域イドニア共和国で傭兵として戦場を駆け抜ける男だ。
食べるものさえままならない困窮した環境、父のいない家庭。そこから抜け出すために彼が選んだのは、反政府軍の傭兵という道だった。頼れるものもなく、死と隣り合わせの日々が、"信じられるのは、己の力と金だけ"、そう彼の心に刻んでいく。そんな彼の目の前に突然現れた女性、シェリー。「あなたは、世界を救う存在なの──」突如シェリーから告げられる荒唐無稽な事実。多額の報酬と引き換えに引き受けたその依頼の先で、彼は、思わぬ真実と向き合うこととなる。"アルバート・ウェスカー"から引き継いだ"呪われた血"が自分に流れているということを。
●3人の主人公、3つの物語 これまでに紹介したレオンとクリス、そして第三の主人公ジェイク。彼らには、それぞれのストーリーが用意されている。ゾンビが闊歩するアメリカ"トールオークス"にて、大統領暗殺の容疑をかけられたレオン。要人救出のため、バイオハザードが発生している中国"蘭祥"にて作戦を遂行するクリス。そして、欧州の紛争地域である"イドニア共和国"にて、正体不明のB.O.W.に追われるジェイク。それぞれの場所、立場でバイオテロに立ち向かい、その運命は交わり合っていく。
●ジェイクのパートナー、シェリー・バーキン
ジェイクの前に突如現れた謎の女性、シェリー。彼女は、1998年に起きたラクーン事件の要因となった"G-ウィルス"の開発者、バーキン夫妻の一人娘だ。
ラクーン事件当時、レオンたちの助力により地獄と化した街から抜け出したシェリーだったが、父が彼女の体内に埋め込んだ胚──"G"の力のため、合衆国の監視下に置かれることとなった。それから数年後、合衆国のエージェントとなることを交換条件として、軟禁状態を解かれるシェリー。「自分のような存在を、もう二度と出したくない」その想いを胸に秘め、エージェントとしての道を歩み始めた彼女に指令が入ってくる。それは、東欧紛争地域のイドニア共和国に潜入し、"特別な血"を持つと思われる男、ジェイク・ミューラーを保護するというものであった。重なる、かつての自分。彼女の使命感とやさしさは、ジェイクとの逃亡劇の中、恐怖に立ち向かう一筋の光となるのだろうか。
●絶望に立ち向かうジェイクとシェリーのストーリーとは? 東欧の紛争地域"イドニア共和国"。青年ジェイクは、傭兵として反政府軍に参加していた。過酷な戦場という環境、先の見えない泥沼のような戦況。それらが、傭兵たちの心を静かに蝕む。それを見透かしたかのように、戦意高揚を謳う栄養剤が配布された。投与後間もなく、彼らの肉体に異常な変化が……。体が変形し、暴れ出す傭兵たち。そんな不可解な状況にあって、ジェイクにだけは、なんの変化も起きない。襲いかかってくる傭兵を退けたジェイクの前に、ひとりの女性が現れる。女性の名は、合衆国エージェント、シェリー・バーキン。「世界を救うため、いっしょに来てほしい」と告げるシェリー。
「始めに前金で20万ドル。残りは終わった後。ちなみにB.O.W.は別料金。一体1000ドルだ」
突然告げられた話にも動じず、飄々と言い放つジェイク。反政府軍とBSAAの激しい戦闘の真っただ中。"C-ウィルス"の投与により変異した反政府軍の傭兵たち。それに立ち向かうBSAA。銃弾が飛び交う戦場を、危険に肌を焼きながら駆け抜けていくふたり。背後から迫りくる圧倒的な絶望──世界の運命を賭けた長い逃亡劇に終わりはあるのか。
●BSAAの若きエースが、歴戦のベテランとタッグを組む 本作でクリスのパートナーとなる若者の名前も公開。彼の名前は、ピアーズ・ニヴァンス。クリスと同じBSAA北米支部所属の若きエースだ。
優れた動体視力と集中力で、"標的は絶対に外さない"と言われる天性の狙撃手(スナイパー)。責任感の強さと、周りに対する洞察の鋭さは、戦場に限らず、さまざまな局面において、自身と周囲の人間を正しい方向へと導く、彼の最大の武器である。思慮深く真面目な男だが、普段の性格はいたって明るく、誰にでも分け隔てなく接する優しさも併せ持つ。クリスからの信頼は厚く、「将来、BSAAを背負って立つ存在になる」と一目置かれている。
●それぞれの想い、絡み合うストーリー 物語が交差するのは、レオンとクリスだけではない。中国"蘭祥"に到着したレオンは、ジェイクとシェリーと出会うことになる。鋭い眼光を向けるジェイクとの間に訪れるのは、協力か、それとも対立か。そして、イドニア共和国での作戦中にジェイクと出会う、クリスとピアーズ。挑発的な態度をとるジェイクに、ピアーズがいきり立つ。レオンとジェイク、クリスとジェイク、それぞれは密接に絡みあい、時には離れ、世界で同時多発的に起こるバイオテロの真相へと迫っていく。
●すべての災厄の元凶か? ──"C-ウィルス" その存在が公式に確認されたのは半年前、東欧の紛争地域であるイドニア共和国。反政府軍の兵士に、何者かが配った栄養剤に、C-ウィルスが混入されていたと思われる。同時期に発生した"ジュアヴォ"と名付けられたB.O.W.、そして本作の"新しいゾンビ"は、このC-ウィルスへの感染と関係があるようだ。かつて多くのB.O.W.を生んできた"t"、"G"ウィルスのいずれとも異なるその新たなウィルスは、世界をかつてない恐怖に陥れる。誰が、何の目的でこの“悪夢”を生み出したのか……。
●繭が覆い隠す恐怖への序曲 C-ウィルス感染者が、"変異"の末にたどり着く姿、それが"サナギ"である。昆虫が変態を行う際になる形状に似ているため、この呼び名が付けられた。サナギ化した感染者は活動を停止し、一時停滞期へと入る。しかし、その繭の中ではさらに激しい変異がくり返されており、時が来れば"完全体"となり、姿を現す。その時、新たな恐怖の幕が開ける……。
●ついに待望のプレイ映像が公開! Captivateでは、本作のプレイ映像も公開された。会場ではレオン編の映像が流され、パートナーであるヘレナと協力しながら進んでいくシーンを観ることができた。。本作では、各ストーリーごとにパートナーとさまざまな困難と恐怖に立ち向かう。前作『
バイオハザード5』でも好評だったCo-opプレイは、本作でも健在だ。ちなみに、クリスのパートナーはピアーズ、ジェイクのパートナーはシェリーとなっている。
●"マーセナリーズモード"も搭載! シリーズではおなじみの"マーセナリーズモード"は、本作にも搭載されることが決定。詳細については、今後明らかになっていくとのこと。続報に期待!