●ヒロイン3人がまさかの行動に!?
ストーリー
「……ゆるキャラを作ろう」部長の神無が提案した。
主人公、如月優也は地元の学校に通う高校生。優也が副部長を務める郷土歴史研究会は文化祭で何か成果を出さないと部室を取り上げると、生徒会から宣告されてしまった。
そこで、ゆるキャラを作り、宣伝すれば、文化祭でも目立つことができ、成果を出すことができるのでは、と意気込む部員たち。
主人公たちが作ったゆるキャラ“いざえもん”は努力の甲斐あり知名度が上がった。その活躍を聞きつけた市役所のお姉さん“香也子”から、市のために活動してみませんかと勧誘を受けることに。
市の活動も順調に進み、表彰を受けることになった主人公達。しかし、指定された場所に主人公が向かうと、そこには血溜りに佇むいざえもんの姿が……。
この凄惨な事件をきっかけに、今まで微妙なバランスを取っていた主人公とヒロイン達の関係も、ヒロイン達の心も壊れ始める。皆、「誰が犯人なのか」という疑心暗鬼の闇にとらわれ、病んでいくことに。こうした疑いは解消されるどころか、さらなる事件の発生によって、より深い闇にとらわれていく……。
有末 陽佳(アリスエ ハルカ)
(声:後藤麻衣)
「怖がる必要なんてないんだよ…………」
「……あの人……邪魔だったから」
「――どうして、そんなこと言うのかな?」
主人公への行き過ぎた愛情表現が陽佳を暴力へと駆り立てる。物語序盤は主人公にベタベタしているだけだったが、事件後は行動、発言が徐々にエスカレート。主人公に対する独占欲や嫉妬が抑えられず、暴力的な行動をとるように……。そして、その対象は主人公にも及ぶことになる。
尊海 神無(トウトウミ カンナ)
(声:磯村知美)
「償いをさせているだけ……」
「でも、これは必然。こうなる運命だった 」
「私たちの関係を阻害するものは、一人もいなくなった」
ストーカーや盗聴、盗撮をして、主人公を管理、監視することで自分のモノにしようとする。神無の部屋の壁には一面に主人公の写真が貼ってある。事件の後、神無は何故か姿を消す。直接姿を現すことは少ないが、ストーキングをされたり、監視をされていたりと、確かに神無の気配を感じながら物語は進んでいく。
宮主 佐優理(ミヤス サユリ)
(声:いのくちゆか)
「邪魔臭くまとわりついて……」
「あなたも裏切るんですね……、あなたは違うと思ったのに」
「次の生まれ変わりをお待ちしています。それでは、また」
主人公の全てを自分の理想に当てはめ、最終的には監禁をするにいたってしまう。一番まともそうで、一番壊れている。主人公が使ったストローや切った髪、爪をこっそりコレクションしており、食べちゃいたいくらい好き、がリアルな意味に。事件後、主人公を監禁し、身の回りの全ての世話をしようとする。
いざえもん
町で起きる凄惨な事件現場には、何故か血に染まったいざえもんの着ぐるみが……。ストーリーが進むにつれ、誰が中に入っているのか、という疑心暗鬼の闇が主人公やヒロインたちの心を徐々に蝕んでいく。かわいい見た目からは想像できない不気味さと恐ろしさは、病んでいるヒロインたちを象徴しているようにも思える。
事件に関わる人々
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▲事件によって落ち込んでいる主人公を日常に戻してくれる生徒会長。事件後、主人公の心の支えになっている。 | ▲事件を調べている刑事。ヒロインの誰かと繋がりがあるようで主人公達、郷土歴史研究会に目をつけ捜査をしている。 |
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▲市役所のお姉さん“香也子”の妹。いざえもんが祭られている神社の巫女。地元に伝わる逸話に詳しい。 | ▲幼少のころのヒロインたち。幼いながらに目には狂気が宿っている。 |