ステージは、まず『キングダム ハーツ』シリーズの振り返りからスタート。親しみやすく、かつ濃厚なストーリーとアクション性の高いゲーム性が特徴の同シリーズは、これまで全11作品(ファイナルミックス版を含めると19作品)を発表。全世界で高い人気を集め、累計2500万本以上を出荷・販売した実績を持つ同シリーズに成長した。これについて野村氏は「『キングダム ハーツ』制作当時、おもしろいものができたという自信はありましたが、ここまで続くとは思っていませんでした」とファンに感謝した。
初めてソラを演じたのは中学2年生だったという入野さんは、「僕だけじゃなくてソラ自信も成長していくから重なる部分が多いんです。16年同じ役をすること自体すごすぎて、人ごとのような感覚すらあります。この作品にはいつもワクワクするしもっともっと続けたいですね」とコメント。豊口さんは「私自身、1作品目からプレイしていて、『II』のときには(『FFX-2』の)パインという役で関わったことはあったんです。でも、主人公のひとりとして関われるとは思っていなくて、すごく光栄でした」と、それぞれ『キングダム ハーツ』シリーズに携わった時間の流れに感慨を覚えている様子。安江氏は「僕は『II』のファイナルミックス版から関わっているんですけど、そこからは地獄のような毎日で……(笑)」と開発の苦労を冗談めかして語った。
ストーリーの振り返りに関して説明を求められた野村氏は、現在公開中の“IIIに繋がる物語たち”という動画を紹介。『III』で“ダークシーカー編”が終わるということで、入野さんに「これで終わっちゃうんですか?」と問われた野村氏は「『キングダム ハーツ』はまだまだ続きます。ソラの物語も続けたいとは思っていますが、それはとりあえず『III』が発売されてからという感じですかね」とコメントした。
※“IIIに繋がる物語たち”は→こちら
続いては、Co-ディレクターの安江氏による解説付きで『KHIII』のバトルを映像で紹介。公開されたばかりの『ベイマックス』のワールド“サンフランソウキョウ”含め、さまざまなワールドでキーブレードの変形などをお披露目した。アトラクションフローについては「本作の目玉のシステムです。テーマパークのアトラクションをそのまま召喚するようなコマンドです。遊園地のスリルをバトルで味わうことができます。キャラクターの表情も豊かで、楽しんでいる様子も見られます」と解説。つぎつぎとくり広げられるド派手な光景に、入野さんも「これは遊園地そのものですね!」と驚いていた。
ザ・カリビアンのキーブレードはハルバードに変形したあと、さらに巨大な旗への変形が可能。ワンボタンでキーブレードを持ち替えられるバトルの自由度の高さも見て取れた。
アレンデールのキーブレードは、スケートのように滑りながら移動できるようになるほか、氷を使った攻撃が行えることが特徴となっている。原作の名シーンの再現に、会場からは拍手が!
サンフランソウキョウのキーブレードは、原作を彷彿させるエフェクトが印象的。武器の形態がつぎつぎと切り替わり、攻撃範囲も広そうだ。
メリーゴーランドやティーパーティカップ、スプラッシュライドの3つのアトラクションフローが動画で紹介。
本作では、各ワールドで出会うキャラクターと連携して攻撃できる用意。今回紹介されたのは、以下の4種類で、「原作にちなんだアクションを多く取り入れています」(安江氏)とのこと。入野さんは「本作は、声の収録が『II』とは比べ物にならないくらい多かったです。いままでと違う収録方法もあって、楽しかったですね」とコメントしていた。
ベイマックスとの連携では、空中を自由に飛び回りながらの攻撃が可能。フィニッシュでは、豪快な一撃をお見舞い!
ウッディ、バズといっしょにロケット花火で体当たり! フィニッシュは相手めがけてロケットを発射する。
アレンデールでマシュマロウと対峙。木を大きくしならせ、反動で攻撃するグーフィーとの連携!
味方になったマシュマロウに乗り、氷でできた巨大なドラゴンとバトルする場面も。
サリーやマイクとともにハートレスを驚かす! その後、なんとマイクをボウリングの要領で転がし……!?
バトルシステム紹介の最後は、「心のつながりをたどって遠く離れたキャラクターと協力攻撃する」(安江氏)というリンクについて。紹介されたのは、ドリームイーター(『KH3D』に登場したキャラクター)、ラルフ(映画『シュガー・ラッシュ』より)、シンバ(映画『ライオンキング』より)との3つのリンク。凝った演出に加えて、それぞれがオリジナリティーあふれる手段で攻撃を行っている様子が確認できた。
話題はワールド間の移動手段で、ミニゲームのひとつにもなっているグミシップへ。自由に探索できるモードとバトルモードの2種類があり、前者はオープンワールド風にのびのびと探索が可能。探索でいろいろな素材を集めれば、グミシップの改造もできるそう。「グミシップ用のチームだけで20~30名いて、かなり力を入れて作っています」(安江氏)との説明に、MCを務めた川島さんもその力の入れようにびっくり。
「野村さんの熱い要望で入れた」(安江氏)というレトロな遊びが楽しめるミニゲーム、“クラシックキングダム”。こちらは、現在配信中のスマホアプリ『キングダム ハーツ ユニオンクロス』で先行して体験可能で、スコア次第では『KHIII』で使えるキーブレードが手に入るとのこと。無料で遊べるので、『III』をプレイする予定なら触っておいて損はなさそうだ。
野村氏は、「このテイストでRPGも作ってみたい」
とも言っていたが!?
続いて、映画『レミーのおいしいレストラン』をモチーフにしたミニゲームが動画とともに紹介された。ゲーム内で手に入れた食材を持っていけば、いろいろな料理を作ることができ、ソラの能力をアップさせたり、新たなアビリティを身につけられる。「ミニゲームも含めると、プレイ時間はとんでもないことになると思う」と安江氏。ミニゲームはほかにも用意されているとのことで、本作のボリュームは計り知れない。
本格的に料理に取り組むソラ。結果次第でソラのステータスに影響が? また、「ここは映像を見ながら声を収録できました」と入野さん。
そして、このステージのために新しい映像を用意したという野村氏。流れたのは、ゲストのふたりが演じるソラとアクアが対峙するシーン。入野さん、豊口さんも初めて見たというこの場面。川島さんも「これは鳥肌もの」と驚く衝撃のシーンで、ゲーム紹介は締めくくられた。
盛りだくさんの『KHIII』紹介の後は、ゲストのふたりが『キングダム ハーツ』のキャラクターも登場するアプリ『LINE:ディズニー ツムツム』に挑戦するコーナーに。「当然ソラは持っていますし、家族もいっしょに遊んでいます」と自信満々の入野さんと、追加されたばかりのアクアを1発でゲットしたという豊口さん。“ふたりで合計500万点を突破せよ”という指令に対し、それを軽くクリアーする1000万点超のスコアをマークし、会場は大いに沸いた。
『キングダム ハーツIII』ステージで入野自由と豊口めぐみが『ツムツム』スコアアタックに挑戦!コインのプレゼントも【TGS2018】
2018年9月22日の“東京ゲームショウ2018”内で開催された『キングダム ハーツIII』ステージより、『ツムツム』関連コーナーの模様をお届け。
600万点を超す記録を打ち立てた豊口さんからはガッツポーズが!