●シリーズ20周年記念タイトル最新情報 バンダイナムコゲームスから、2015年1月22日発売予定のプレイステーション3用ソフト『テイルズ オブ ゼスティリア』。2015年に記念すべき20周年を迎える『テイルズ オブ』シリーズの最新作となる本作、今回は新キャラクター“ロゼ”に加え、戦争やドラゴンについてお届け!
“ゼスティリア(Zestiria)”の語源となる“zest=情熱、熱意”をテーマに描かれる本作のストーリー、主人公スレイを中心に、魅力的なキャラクターたちが織り成す壮大なストーリーを楽しみにしよう。
●新キャラクター
ロゼ(CV:小松未可子)
「もう遅いぞ?
助けたこと後悔しても」
性別:女性/身長:160cm/武器:二刀短剣
キャラクターデザイン:藤島康介
商人ギルド“セキレイの羽”の一員として大陸中を旅している少女。
明朗快活でつねにマイペース。とても人付き合いがいいが、自分の意見をはっきり持っており、理不尽なことや納得できないことには決して従わない。世慣れてはいるものの擦れてはおらず、素直な感性で、物事の本質を突くこともしばしば。
旅と商売というきびしい現実の中で育ったためか、二刀短剣の腕前は護身の域を遙かに越えている。
また、ともに旅をするギルドの仲間たちを、なにより大切に思っている。ある因縁からスレイたちの旅に同行することになり、その屈託のない前向きな言動で一行のムードメーカー的存在になる。
スレイに匹敵する霊応力を備えているはずなのだが、なぜかずっと天族の存在を感じることができないでいた。それには彼女の過去にまつわる理由があったが、ある因縁からスレイたちの旅に同行することになり、ついにその才能を開花させる。
屈託のない前向きな言動は、天族相手にも遠慮なく発揮され、一行のムードメーカー的存在になっていく。
【世界背景】
ハイランド王国とローランス帝国というふたつの強国が支配権を争う大陸“グリンウッド”。幾度となく戦乱を巻き起こしながら、一方で狩りや農業、商業、芸術など、さまざまな営みを、逞しく脈々と受け継いでいく人間たち。そうした彼らの生活には、それぞれが抱く信仰が大きな影響を与えていた。
――昔ながらの伝承を受け継ぐ事を至高とするもの
神の言葉をまとめたとされる聖典を奉るもの
民族としての誇りこそが信仰の源たるもの――
異なる信仰が多様な文化を生み、文明は発展と拡大を得た。ところが、不思議な共通項がひとつ。グリンウッド大陸のいずれの信仰にも“天族”と呼ばれる神秘の存在が語られるのである。天族は目に見えず、触れられもしないが、超常の力を用いて世界のあらゆるものに影響を及ぼしていると語られた。
人々はそんな天族を、敬い、畏れ、忌避し、崇拝していたのである。
誰も目にしたことのない天族。その不可視のはずの存在があらゆる信仰の中でかくも語られるのは、人の世にごく希に現れる、天族と交信することができると訴える者たちの影響であった。彼らは天族と契約し、その“穢れのない心身”を天族の住処である“器”として捧げることで、天族の力を借り受け操ることができた。人並外れた力を発現して見せるその姿は、他の民衆にとって神のようにも悪魔のようにも映った。
人はいつしか、天族と交信する者たちを畏敬の念をもって“導師(どうし)”と呼ぶようになる。そして導師を“神の力を与えられた救世主”として天族と同様に信仰の対象とし、世が窮すると、導師の出現、導師による救済を祈り、求めるようになっていった。
●戦争の始まり
ついに、ハイランド王国軍とローランス帝国軍が戦闘を開始してしまう。
両軍は、それぞれグレイブガント盆地の南北に布陣。周りを岩山で囲まれた逃げ場のない地で、真正面から衝突した。一斉に放たれた矢の雨が宙で交差し、敵陣地を狙って投石機が巨岩を撃ち出す。隊列を組んで突撃した槍兵が敵を貫き、突き上げられ、雄叫びとともに振り回す剣が、鉄を潰し、血と肉をまき散らす。怒りと恐怖と憎悪が渦巻く戦場は、穢れの坩堝(るつぼ)と化し、兵士たちはつぎつぎに憑魔へ変化していく。
やがて彼らは、剣ではなく爪牙で敵を引き裂き、獣のように互いを喰らい始める。災害や戦争以上の災厄が、生まれようとしていた。
●ドラゴンとの邂逅
スレイは訳あって立ち入った霊峰レイフォルクで、伝説の魔物・ドラゴンに遭遇する。
ドラゴン――それは実在するどの生物より巨大で、憑魔を超える力をもった破滅の使徒。憑魔とは異なり、完全に実体化した最強の怪物だった。
だが、伝説の証明を喜ぶ余裕はなかった。
「動いたら……やられる」
スレイたちは圧倒的な力を宿したドラゴンの眼に射すくめられ、逃げることすらできない。その巨体で風より速く動き、雷鳴のような咆吼をあげて襲いかかってくるドラゴン。死の予感が一行を包みこんだ……。
◆グレイブガント盆地
ハイランドとローランスの国境に横たわる岩石に覆われた盆地。二大国を繋ぐ交通の要衝であり、戦略上の重要拠点でもある。
高所から見渡せる狭隘(きょうあい)な盆地は、策を弄する余地がほとんどなく、閉ざされた空間で大軍同士が正面衝突せざるを得ない。この地理的特性から、グレイブガントは何度も歴史的な激戦の場となってきた。ここへの侵攻は、その軍団が総力戦を覚悟していることを意味しているのである。
長らく両国ともに非武装の緩衝地帯として扱ってきたが、いま、再び戦火が立ち上ろうとしている。
◆ラストンベル
優秀な職人が集まることで有名なローランスの商業都市。
建物には新旧さまざまな意匠が施され、売買される物品も職人こだわりの逸品である。とくに、機械仕掛けで美しい音色を奏でる鐘楼は有名で、街のシンボルとなっている。
ハイランドへの街道筋でもあり、商業活動は活発で、街の住民の自治意識も高い。本来は活気と自由な気風に満ちた街だったのだが、最近は連続殺人や子どもの失踪という不穏な事件が立て続けに起こっているという……。
◆試練のダンジョン 火の試練神殿イグレイン・水の試練神殿ルーフェイ
大陸の各地には、歴代の導師たちが修行を積んだとされる“試練の遺跡”が複数存在している。天族と人間が共存した時代の遺物とも伝わるが、それぞれ秘境にあり、巧妙に隠されているものもあるため、現在では、その真の意味を知る者はわずかとなった。
火の試練神殿イグレインは、地下深くに建造されており、内部には灼熱のマグマが流れている。また、ライラのものより強力な火の天響術が使用された痕跡が、あちこちに残っている。
水の試練神殿ルーフェイは、清浄な水の力に守られた遺跡である。侵入者を拒む不思議な仕掛けが施されており、深部には、とある因縁をもった憑魔が捕らわれているといわれる。
◆加護復活と加護天族について
現在、大陸のほぼ全土を穢れに覆われているグリンウッド大陸。イズチから旅だったスレイとミクリオは、先々で蔓延した“穢れ”を体感することとなる。
かつては、地域ごとに穢れを制御し、領域内を加護する天族、“加護天族”と呼ばれた存在がいたはずだが、現在はその気配も感じられない場所が多い。
スレイたちは、その地域に加護を与えてくれる天族を探し出し、加護の展開をお願いして復活させることも、旅のひとつの目的となっている。
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▲天族の加護がない、“穢れた状態”のラストンベル。空中に煤のようなものが浮遊している。街の住人も漫然とした健康不良を感じているようだ。 |
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▲かつて、ラストンベル一帯に加護を与えていた天族サインド。スレイ一行はこのサインドに再度加護を頼めないかと持ちかけるが、何か事情がある様子で……。 | ▲スレイたちの呼びかけに応え、サインドはラストンベルへと戻り、再び加護を与える。加護を与えると街の片隅に鎮座し、話しかけてメニューを開くことで“加護主”ならではの助けが得られるようになる。 |