アンケート至上主義
一般に漫画雑誌では読者アンケートを参考にして編集の方針を定めることが多いが、本誌では特にその傾向が強く、人気の低下した連載作品はすぐに連載打ち切りの対象にされる。
この「アンケート至上主義」体制は「アストロ球団」を連載中の中島徳博の「大御所というだけで人気もない漫画が載っているのはおかしい。アンケートの結果を1週で出すようにして、サバイバルにせよ」という提案が発端となっている。ただし、その中島自身「アストロ球団」以後はアンケート結果が芳しくなく、幾度も打ち切りとなっている。これは作家や作品の経歴などに関係なく平等に適用され、すでに「リングにかけろ」や「風魔の小次郎」で人気作家となっていた車田正美が長期大河作品として構想した「男坂」が約半年で打ち切られた例は特に有名である。またアニメ化やグッズ化なども行われるほどの人気を博した「聖闘士星矢」や「シャーマンキング」が中途半端な展開で打ち切られた例もある(ただし前者は他誌にて無事に完結している)。
この打ち切り適用の厳しさのため、本誌では10 - 20週前後で終了した短期連載作品が他誌と比べ際立って多い。逆に、読者人気の高い作品が物語を完結させたい作者の意向に反して連載を引き延ばされることも多い。このような漫画家に過度の負担を強いるジャンプの連載体制は悪名高く、一部で「漫画家つぶし」とも揶揄されている。また、週間連載とアンケート結果に対するプレッシャーなどが作家に強いストレスをもたらし、その影響でストーリーや登場人物の発言に不可解な迷走が見られた作品も存在する。
2000年代に入ってからは打ち切り作品の「完結篇」を『赤マルジャンプ』に掲載したり、打ち切りまで一定の猶予期間を与えるなど若干緩和された。ただし、完結編を掲載した作品は打ち切り後にアニメ化された「武装錬金」や、作者の体調面も終了理由となった「べしゃり暮らし」(その後、週刊ヤングジャンプで不定期連載として移籍)など特異な理由がある場合であり、不人気により短期打ち切りとなった場合は行われていない。 また、ジャンプでは新連載作品と終了作品を定期的に同時入れ替えとなっているため、終了までの掲載回数は編成の都合により前後しており、作品の展開的に物語がまとまらないまま短期で終了する事が問題視され、批判は現在も根強い。
掲載順はアンケート結果を元に副編集長がその週ごとの雑誌構成を考慮して決めている[4]。基本的には人気順が掲載順に直接反映され、票が多いほど誌面の前面に掲載される好循環が得られるが、票が少ないほど誌面の後面に掲載される悪循環となっている。だが、「王様はロバ〜はったり帝国の逆襲〜」や「ピューと吹く!ジャガー」など例外的に(ほぼ毎回)巻末に掲載される作品もある。
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