『メタルギア ソリッド ライジング』のコンセプトは“斬奪”
E3 2010の開幕前日にあたる2010年6月14日(現地時間)、マイクロソフトは他のハードメーカーに先駆けて“Xbox 360 E3 Media Briefing”を開催した。実況リポートおよび、別記事ですでに紹介したとおり、この場でふたつの大きな発表が。まず、Xbox 360向け新デバイス“Kinect”が北米で2010年11月4日に発売決定。そして、小型化した新モデルのXbox 360がお披露目されたのだ。こちらの記事では、それらの情報を含めつつ発表会全体の模様をお届けする。
発表会のオープニングを飾ったのは『コール オブ デューティ』シリーズ最新作、『Call of Duty: Black Ops』(2010年11月9日発売予定)のデモ。ライトの明かりだけが頼りの洞窟での銃撃戦、敵のヘリコプターを奪ってそのまま急襲をかける様子(操縦もできる?)などが圧倒的な映像美で映し出された。デモ終了後にはXbox 360事業のトップ、ドン・マトリック氏が登場。同作のマップパックなどのダウンロードコンテンツをXbox 360で2012年まで先行配信することを明かした。
続いてステージに姿を現したのは、KONAMIの小島秀夫監督。今回小島監督は、昨年のE3でサプライズ発表した『メタルギア ソリッド ライジング』のデモ映像を携えてこの場へ登場した。今作のキーワードは“斬奪”。デモ映像は片手にマシンガンを装着したごつい敵を雷電が斬り刻み、さらにはらわたを抜き出す、まさに“斬奪”という言葉にふさわしい衝撃的なビジュアルからスタート。ゲームのプレイシーンも公開され、そこでも雷電はつぎつぎに現れる敵に加え、「Cut at will(自由自在に切れる)」というメッセージとともに建物やクルマまでも斬り刻む様子が。とくに斬新、そして印象的だったのが、雷電が敵に下段蹴りを食らわし、体を宙に浮かせたシーンだ。突如とスローモーションとなり、斬り刻む軸を自由に選んで、残酷にも華麗に八つ裂きする映像が映し出され、会場からは野太い(?)大歓声が沸き起こった。映像の最後には、待ってましたとばかりの監督ならではのユーモラスなオチ。雷電がスイカをていねいに斬り刻んで子供たちに喜ばれている映像に、今度は大爆笑となった。
『ギアーズ オブ ウォー 3』のタイトルプレゼンには、同シリーズのリードデザイナーを務めるクリフ・ブレジンスキー氏が登場してデモプレイを披露。こちらでは、初報トレーラーに登場した女性キャラクターを含む4キャラクターでの4人協力プレイが紹介された。謎のクリーチャーがローカストを襲う様子なども確認でき、戦いはさらに激化することになりそう。プレゼンの最後ではクリフの口より“ビースト”という新モードを搭載することも明らかにされた。
Xbox 360の注目作のプレゼンはさらに続き、同ハードを代表するPRG『Fable III(フェイブル III)』の最新情報がピーター・モリニュー氏より公開に。「いままでに見たことのない『フェイブル』をお見せします!」という自信に満ちた言葉とともに、大迫力のデモ映像を上映し、さらに北米での発売日が2010年10月26日に決定したことを発表した。
マイクロソフトの新しいパートナーも紹介に。CrytekがXbo 360独占タイトルとして、『Kingdoms』をすることが映像で発表された。
『Halo(ヘイロー):Reach』のプレゼンでは、キャンペーンモードのデモが初お披露目。4人のチームで進む様子が映し出され、最後はシャトルに乗って宇宙空間へ飛び出すとそこでも激しい戦闘がくり広げられていた……という部分でデモ映像は終了となった。
怒涛のタイトルプレゼンが終了すると、続いては“Kinect”の新情報が続々と明らかに。対応タイトルの詳細については別記事にてお届けするので、こちらの記事ではおもに機能やサービスについて紹介する。Kinectでは利用者のジェスチャーと音声でXbox 360のほとんどの操作を行うことが可能で、たとえばゲーマータグを読み込むときはダッシュボード画面でKinectに向かって手を振ればオーケー。ビデオの頭出しなど細かい操作もKinectで行うことができ、「Xboxストップ」と言えば停止、「Xboxスタート」と言えば再生するといった具合に音声にも対応している。
“video Kinect”という機能も搭載。これはKinectを利用したビデオチャットで、ほかのユーザーとビデオ通話をしながら映画、ニュース、スポーツ、テレビ、音楽をいっしょに楽しむことができる。また、MSNメッセンジャーのビデオチャットとも互換性があるようだ。そのほか、アメリカの大手スポーツチャンネル“ESPN”と提携し、年間3500のスポーツライブイベントをXbox 360で配信するという施策も明かされた。そして、対応タイトルの紹介がすべて終わったあと、ついにKinectの発売日が発表に。アメリカで2010年11月4日発売予定で、ロンチタイトルは15作品を予定しているとのことだ。
この日最大のサプライズだった、新型Xbox 360の発表はラストに用意されていた。再び登場したドン・マトリック氏は、ひとまわり小さくなった本体サイズ、250ギガバイトのハードディスクドライブ、Wi-Fi対応といった新モデルのポイントを紹介。しかも会場全員にプレゼントという、前代未聞の太っ腹サプライズもあり、会場からはこの日いちばんの大歓声が。なお、本日より小売店へ流通させ、週末までには店頭へ並ぶ予定であるとした。日本での展開については現時点で明らかにされていない。
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E3 2010の開幕前日にあたる2010年6月14日(現地時間)、マイクロソフトは他のハードメーカーに先駆けて“Xbox 360 E3 Media Briefing”を開催。その場で、新型Xbox 360がお披露目された。この新型Xbox 360は従来よりもひと回り小さい黒を基調とした「未来を見据えた」(ドン・マトリック氏)本体デザインに。ハードディスクの容量が250ギガバイトに増え、Wi-Fiにも対応している。価格は299ドルで、従来モデルと同じ。北米ではすでに小売店への流通が始まっており、週末には店頭に並ぶということだ。なお、日本での発売日や価格などは現時点(日本時間2010年6月15日午前4時30分)では明らかになっていない。
▲会場に展示されていた新型Xbox 360とKinect。
▲従来モデルと新型モデルの比較。こう見るとコンパクトになった本体が一目瞭然。
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