E3のコーエーテクモブースで、欧米では今秋発売予定の無双シリーズ最新作『TROY無双』を体験してきた。
『TROY無双』は、昨年発表されて「今度はトロイ戦争!?」とユーザーを沸かせたあの作品だ。従来の無双シリーズファンはもちろん、今までにないテーマに興味を持った読者は多いはず。E3バージョンとして用意されたミッションを体験してきたのでお伝えしよう。
『TROY無双』はホメロスの叙事詩『イーリアス』をベースとした作品で、古代ギリシアが舞台。E3バージョンではギリシャの英雄アキレウスとなってミッションに挑んだが、製品版でプレイヤーはギリシアとトロイのどちらか片方を選べる他、キャラクターもすでに発表されているアキレウス、オデュッセウス、ヘクトル、ペンテシレイア、パリスにもう1名を加えた6人から選択できるとのこと。国やキャラクターによってメインシナリオ、使える技や移動速度などの能力に違いがあるそうだ。
ミッションではまず、「寺院を調べろ」というダイアログが出て、画面下部に現在位置と寺の位置がマップに現れる。道なりに進んでいくと要所要所で、トロイの兵士たちが待ち構えている。
操作方法は移動が左のアナログスティックで、通常攻撃は□ボタン。最大6回までの連続攻撃ができる。アキレウスはデフォルトで盾と剣を装備しており、盾で攻撃を防ぐだけでなく×ボタンで盾を相手にぶつけて一瞬ひるませる“バッシュ攻撃”なども可能だ。また、敵が落とした武器を拾って持ち替えることもOK。槍を投げつけて倒すこともできる。
長剣や槍を手に、わらわらと群がる敵兵を華麗な剣さばきでなぎ倒す爽快感は、従来の無双シリーズが持つ“一騎当千”のコンセプトをしっかりと引き継いでいる。
激しかったのは、ゴア表現。“命のやり取りが感じられるリアルな戦いの場として荒々しい空気感を演出”というだけあり、飛び散る血しぶき、地面に倒れふした後かすかに揺れる死体、はねられた首といった過激な演出が見られた。
特に、敵の体に△マークが表示された時、タイミングよくボタンを押すと繰り出す必殺技は、敵を宙に浮かせて喉元(のどもと)を貫く、馬乗りになって剣を突き刺す……などアクションも多彩。既存作品における無双ゲージに相当する“Fury”を○ボタンで発動すれば、一定時間無敵かつ攻撃力は約2倍に。この時敵を倒すと、赤黒い血が画面いっぱいに……。
▲英語版ではFury、日本語版では覚醒モードと呼ばれるもの。これを発動すると、プレイヤーは無敵かつ攻撃力が約2倍となる。無敵時間中は画面が少しモノクロ調に変化する。
ミッションの最後、冒頭で指示された寺院につくと、まず中ボスとの戦闘が待っている。これを倒すと今度はアポロン神の銅像が動き出し、ラスボスへと変身。アポロンを倒せばミッションクリアとなる。ひと通りプレイしてみて、結構ボリュームのあるミッションだなぁと思っていたのだが、実はこのE3用デモ、いいとこどりで編集した短いバージョンなんだとか。製品版ではさらに手ごたえのある戦闘が楽しめそうだ。
▲神殿で中ボス“TROILOS”との戦闘が開始。画面下部に敵のHPをあらわす赤いバーが表示されている。 ▲中ボスともなれば、敵も特殊スキルを使ってくる。これは毒を与えるスキルを放たれた場面だ。
▲動きは鈍いがパワーのあるラスボス、“Statue of Apollo”との死闘。
また、体験プレイに続いてコーエーテクモゲームス・常務執行役員の鈴木亮浩氏と、開発を担当したコーエーテクモカナダの開発部門マネージャー・門脇宏氏へのインタビューを行っている。後ほど掲載するので、そちらもぜひ目を通してほしい。
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