スクウェア・エニックスは、PSP用ソフト『タクティクスオウガ 運命の輪』の新情報を公開した。
1995年にスーパーファミコンで発売され、今なお根強い人気を誇るシミュレーションRPG『タクティクスオウガ』がPSPに復活。覇権に揺れるヴァレリア諸島を舞台に、青年・デニムの視点で物語が描かれる。開発には、オリジナル版を制作したスタッフが再集結しており、見た目だけでなくバトルデザインにも新たな要素が加わっているという。
今回の記事では、プロローグやキャラクター情報、そして新たに追加されたポイントなどを掲載する。15年来のファンだけでなく、S・RPGファンもぜひご覧いただきたい。
◆◇ プロローグ ◇◆
▲オープニングのワンシーン。崖の上にいるのは、頑強な鎧に身を包んだ騎士たち。町に火を放ち、住民を虐殺している様子がわかる。最後のシーンでは、教会から神父を連れ去っている。彼らに必死に食い下がる青年こそが、主人公のデニムだ。
◇◆ 主な開発スタッフ(敬称略) ◆◇ ディレクター 皆川裕史(代表作『伝説のオウガバトル』、『タクティクスオウガ』、『ファイナルファンタジータクティクス』)
ゲームデザイン 松野泰己(代表作『タクティクスオウガ』、『ファイナルファンタジーXII』、『ベイグラントストーリー』)
キャラクターデザイン 吉田明彦(代表作『タクティクスオウガ』、『ファイナルファンタジータクティクス』、『光の4戦士 ファイナルファンタジー外伝』)
キャラクターデザイン 政尾翼(代表作『光の4戦士 -ファイナルファンタジー外伝-』)
作曲 崎元仁&岩田匡治(代表作『タクティクスオウガ』、『ファイナルファンタジーXII』、『ファイナルファンタジータクティクス』)
◆◇ 世界観 ◇◆ 物語の舞台となるのは、ゼテギネア大陸のはるか彼方、ヴァレリア島と呼ばれる小さな島国。そこには広大な土地が広がり、雪深い山々もあれば、豊かな緑も存在する。そんな島を支配すべく、さまざまな思惑を抱く人々の衝突が繰り広げられていく。
▲アルモリア城:ウォルスタ解放軍の拠点。ガルガスタンにより、ウォルスタの指導者であるロンウェー伯爵がこの城に捕らえられている。 ▲バンハムーバの神殿:島の西側に位置するバンハムーバ島にある神殿。ここに向かうためには、活火山を越える必要がある。
▲クァドリガ砦:海の近くに建てられた砦。高低差があり、侵攻しにくい地形となっている。島の覇権を争ったドルガルア王とロデリック王が、ここで戦ったという逸話も。 ▲ゲッコー砦:ヴァレリア島の北東・ベニクンガ島にあるが、現在は放逐されている。砦は海賊のたまり場になっているようだ。 ▲ブリガンテス城:かつては肥沃な土地だったが、現在は冷たい雪に覆われたブリガンテス地方にある城。標高が高く、極寒の土地に存在する。
◇◆ キャラクター紹介 ◆◇
デニム・パウエル (変更可能) 「僕は理想のためにその手を汚すことができるのか…?」
▲18歳のウォルスタ人。港町ゴリアテが、暗黒騎士団に襲撃された際に、父・プランシーを連れ去られてしまう。以後、ウォルスタ解放軍の一員として、姉のカチュアや幼なじみのヴァイスとともに、バクラム、ガルガスタン陣営に対してゲリラ活動を行う。正義感が強く、さらに理想をかなえるための実行力を持つ。その一方で、戦う意味について思い悩む思慮深さも持ち合わせている。
カチュア・パウエル 「約束して。姉さんから離れないって。ね?」
▲19歳のウォルスタ人で、デニムの姉。幼いころに母親を亡くし、それ以来、父と弟の3人で暮らしてきた。弟・デニムには過剰な愛情を注いでいる。神父である父の手ほどきで、プリーストとしての修行を積んでおり、ウォルスタ解放軍のメンバーとしてゲリラ活動に参加する。しかし、その行動は理想のためではなく、弟を失うのを恐れるがゆえのこと。
ヴァイス・ボゼック 「戦いたくて戦ってるんじゃねぇや。犬死にしたくないだけだ、俺は」
▲ウォルスタ人で、現在18歳。唯一の肉親であった父親を暗黒騎士団によって殺され、天涯孤独の身となる。ウォルスタ人が虐げられていることに強い反感を抱き、積極的にゲリラ活動に参加する。行動力があり、デニムとはお互いを補い合える関係だ。
ラヴィニス・ロシリオン(新キャラクター) 「勘違いしないでね。私は貴方たちに期待しているのよ」
▲23歳の若さだが、ウォルスタ陣営の指導者・ロンウェー公爵に仕えるウォルスタ人の有能な女性騎士。公爵が抱えるアルモリカ騎士団の千人長の1人で、その実力は広く認められている。冷静沈着な指揮官として振る舞う一方で、曲がったことが嫌いという頑固な一面も持つ。
◆◇ 変更点 ◇◆ 『タクティクスオウガ 運命の輪』は、ベースとなるストーリーや各章の構成は『タクティクスオウガ』の流れを継ぎながらも、オリジナル版でシナリオを手掛けた松野氏らが新たにシナリオに手を加えている。『タクティクスオウガ』開発当時に入れることができなかった各キャラクターの心情やセリフ、サイドストーリーも大幅に追加され、テキスト量も増強されているという。
▲物語序盤から登場するラヴィニスをはじめ、新たなキャラクターも複数登場するようだ。新たな展開がデニム、そしてプレイヤーを待ち受ける! ▲元・新生ゼノビア王国聖騎士団のメンバーが複数いるのを確認できる。船で出航するところなのか? それとも、どこかの港に到着したところなのか?
▲騎士たちの中心にいるのはラヴィニスのようだ。ガルガスタン軍の騎士が、ウォルスタの将軍であることを告げているようだが、この後どうなる? ▲デニムの取った行動によっては、ラヴィニスとの関係も変化するのだろうか? “人食い鬼”とグラフィックからは、あの場所を連想するが……。
▲敵兵同士の会話や特定キャラ同士の掛け合いが追加。語られなかった物語に胸を膨らませている人も多いのでは?
▲南国風の木々が生える港町。人々の視線の先にいる少女は誰なのか? ▲レスポンスが向上し、さらに快適にキャラクターを操作できるという。膨大な数のキャラクターの顔グラフィックも新たに描き下ろされている。
▲戦闘前には、現在地が表示される。解説もあるため、状況をさらに把握しやすくなっている。連続戦闘の時にもあわてずにすみそうだ。 ▲ゲーム中の選択肢で、もし別のものを選んでいたら……。そんなプレイヤーの願いをかなえてくれるシステムが登場!? 画面左下にあるのはルートを示したチャートのようだが?
高さの概念がある3次元マップを、当時の雰囲気を残しながらも完全に3D化している本作。綿密に書き込まれたビジュアルは、さらに強化されている。シナリオの追加・刷新だけでなく、新キャラクターや新クラス、システムの追加によって、より遊びやすくなっている。
▲バトル時の画面下部には、キャラクターの行動順が視覚化されている。さらにキャラクターにカーソルを合わせるだけで、行動可能範囲も一目でわかる。 ▲キャラクターやフィールドなど、ビジュアルが強化されている。攻撃時や移動時のモーションも変更されているのか?
▲バトルフィールドで視点を変更できる。カメラを寄せれば、より大きくキャラクターが表示される。 ▲範囲魔法やスキルの迫力は大幅に進化している。かなり広範囲にエフェクトがでているようだが、どれくらい効果が及ぶのだろうか?
▲美麗なエフェクトが、バトルを盛り上げる。“IV”ということは、I~IIIも存在しそうだ。
▲おなじみの魔法ももちろん健在。その効果に変化はあるのか!? ▲デニムに攻撃をしかけるのは、デニム!? プレイヤー同士が対決するモードが用意されているのだろうか?
▲カチュアも強力な魔法で、デニムをサポート。そして真ん中に映っているのは、ウォーレン!? ▲パラメータがバーで表されており、ひと目で状況を把握できる。さまざまなキャラクターが入り乱れるバトルに勝利しろ!
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