オーバーダイブに新たな秘密も判明
2010年8月18日からドイツのケルンで行われている欧州最大規模のゲーム見本市“Gamescom”で、スクウェア・エニックスはプレス向けに『ザ・サード バースデイ』のプレイアブル版を制作。同作のプレイアブル版の公開は、このGamescomで世界初公開となる。さっそく、体験プレイをさせてもらったので、ここでは、『ザ・サード バースデイ』プレイアブル版のファーストプレイプレッションをお届けしよう。
プレイできたのは、ゲーム序盤の戦闘から。荒廃した街中で、数人のNPC(ノンプレイキャラクター)を率いたアヤ・ブレアの前に、ツイステッドと呼ばれる異質体が立ちはだかる。まず、操作方法だが今回のプレイアブル版では、移動=アナログスティック、視点の移動=+キー、Lボタン+○、×、△、□=武器選択、Rボタン=ロックオン、○ボタン=手投弾、×ボタン=回避、□ボタン=射撃、そして△ボタンが他人にダイブして意識を乗っ取り、その他人を自由に操作できるという本作の戦闘システムの大きな特徴のひとつ“オーバーダイブ”の発動となる。
では、いよいよ実戦へ。ロックオンがあるおかげで、ターゲットすることに手間取ることなく撃つことに集中できるので、初心者にはうれしい仕組み。かく言う記者も、TPSやFPSは得意なほうではないので、これはありがたく感じた。だが、ただ単にターゲットして、撃ちっ放しにしていれば倒せるのは雑魚ツイステッドだけだ。強めのツイステッドになると、トレーラーなどに見られるような、あの何とも形容のし難い動きとともに、こちらにジワジワとにじり寄ってくる。狭い通路だと、すぐに追い詰められる状況になるが、そんなとき心強いのがオーバーダイブ。これを発動し、操作したいNPCにダイブすると、危機を回避できるのだ。追い詰められる前につぎつぎとダイブし、いろいろな立ち位置から攻撃していくと危機的状況に追い込まれることは、ある程度回避できそうだ。しかも、このオーバーダイブは瞬間移動のような感じで、これ自体が気持ちいい! また、正直なところ「移動した瞬間、視点に戸惑のでは……」という不安もあったが、そんなことはほとんどなし。△ボタンちょい押しなら近くのNPCにダイブするようだが、長押しすれば、移動先も自由に選択可能。ただ、オーバードライブするには、当然乗り移り先のNPCがいる必要があり、NPCが倒されていたらオーバーダイブができないので過信は禁物。ちなみに、NPCは少し時間が経てば復活するようだ。ツイステッドは、移動は遅いと思っても攻撃は早かったり、動きに緩急があって読みづらい。まだまだどんなツイステッドがいるのか。新しいツイステッドと遭遇する度に楽しみなような怖いような……。
操作に慣れてきたころ、少しLIFEの多いツイステッドと遭遇し、コイツを撃っていくと、あるタイミングで赤く光るようになった。この状態のときは、ツイステッドのLIFEがなかなか削れなくなったが……、このときはバーサク状態? さらに見るからに危険そうなツイステッドとも遭遇。高い位置から電撃のようなものを放ってきて、この電撃にやられてしまうと、なんと即死に近い状態に! だが、アヤが完全に倒されるまえに数秒の猶予が用意されており、ここでオーバーダイブを使うとゲームオーバーを回避できた。だが、つまりこれは身代わりなって倒れたNPCがいるということ。NPCさんゴメンナサイ。アヤも罪な女性ですな(記者の腕前は棚に上げます)。
試遊プレイ終盤は、雑魚とその危険なツイステッドが入り交じり、まさに死闘。武器をグレネードに切り替えたり、オーバーダイブを使って「死ぬ前に飛ぶ」を心掛けつつ、回避と攻撃をくり返しながら少しつづ体力を削っていく。途中、立ちはだかる雑魚も攻撃しつつ、再度に攻撃を加えていくと……あれ? 体力が少し回復してる? ツイステッドは、攻撃を中断すると、ある時点から体力が回復する模様。戦闘は長期戦になったが、まだここでは書けないアヤの必殺技のような攻撃なども駆使して、なんとか撃破(数回ゲームオーバーになりましたけど)。いやあ、しかしその必殺技のほか、オーバーダイブにいろいろな秘密があるようです。明かされてないバトルシステムもまだまだあり、いろいろな要素が詰め込まれているようなので、それらが盛り込まれればいったいどうなってしまうのか!
今回のプレイアブル版は、バトルのさわり程度のものだったが、見た目はTPSでもそれとは違うアクションゲームのような感覚で楽しめる作品だ。ポジションを変えて、スピーディーに楽しめるシューティングアクション。バトルシステムの根幹の部分だけでも十分楽しめたが、本作はRPGのようにアヤは成長していき、武器のカスタマイズ要素もあることは明かされている。それらの要素がすべて加わり、製品版をプレイできる日を想像するだけもワクワクする。また早くアヤに会いたい!
ちなみに、Gamescomでもトレーラーが公開されていたが、内容はE3と同様のものでした。現在は公式サイトでも公開されているので、ぜひ観てみていただきたい!