スクウェア・エニックスから10月14日に発売されるPSP用ソフト『ロード オブ アルカナ』。今回は、8月19日より配信されている体験版の内容紹介と、ゲームの新情報をあわせてお届けする。
『ロード オブ アルカナ』は、最大4人でのマルチプレイに対応した新作アクションゲーム。プレイヤーは、自らの分身となる“スレイヤー”を作成して魔物に挑み、世界の秩序の根源である核石（アルカナ）を集めていくことになる。バトルでは、シンプルな操作系によるアクションに加え、ターゲットのロックオン機能など、初心者でも遊びやすいシステムが採られている。
今回は、電撃オンラインスタッフ・キャナ☆メンによる体験版のインプレッションと内容紹介や、新たな武器や魔物などの情報をお届けしていく。
■体験版『ロード オブ アルカナ -序章 殺戮者への扉-』を紹介
好物はRPG、苦手なものはシューティングと格闘ゲーム。でもPSの『ブシドーブレード弐』だけは、12時間ぶっ続けで対戦した思い出が今でも忘れられないキャナ☆メンです。自己紹介はそこそこに、体験版を始めたばかり、あるいは入手していない人に向けて、感想を交えた『ロード オブ アルカナ -序章 殺戮者への扉-』の内容紹介をしていきたいと思います。
●まずはチュートリアル●
まずはチュートリアル、と書きましたが、本当に最初にやるべきことはキャラクターメイキングです。名前、性別、声、肌の色、顔、髪型、髪色と好きな要素を選択できますが、見た目にかかわる後半3項目に関しては、あまり悩む必要はないと思います。ゲームが始まると“預かり所”という場所で、いくらでも見た目を変えられますので。
▲預かり所は、装備品やアイテムの管理を行える場所です。出迎えてくれる金髪のおねーちゃんの、Sっぽい見た目が個人的に好み。
体験版では、キャラクターを決めて、片手剣と両手剣どちらを使用するか（これまた後から変えられますが）を選んだらチュートリアルへGO。聖堂の奥にあるというちょっと神秘的な洞窟で、レベル45のキャラクターを操作できます。武器と魔法の熟練度は20で、EXPがカンストしていらっしゃる。
ただ『ロード オブ アルカナ』のバトルでは、この熟練度というのが重要で、熟練度に応じて使えるアクションが増えます。なのでバトルだけ切り取れば、このチュートリアルが体験版の中で一番自由に戦えます。片手剣を装備した□ボタン連打で、竜巻のごとく回転攻撃でコンボフィニッシュを決めてくれる派手なアクションを見られるのもここだけ。そして体験版でバハムートを召喚できるのもここだけ！（泣）
▲洞窟では、順を追ってクエスト攻略やバトルのやり方を覚えられます。チュートリアルが終われば、24：00を過ぎたシンデレラのようになってしまいますが、メガフレアを放つバハムートのアルティメットスペルは燃える！
●RPGライク？ エンカウントバトル！●と少々先走りましたが、肝心のバトルの話をせねばいけませんね。バトルはシンボルエンカウントで、敵シンボルに後ろから体当たりしたり武器を当てたりすると、有利なアドバンスエンカウント、逆をされると不利なサプライズエンカウントになります。RPGのバトルを想像してもらうと、すごくわかりやすいと思います。「先制した！」とか「奇襲された！」とか。なお、アドバンスエンカウントは攻撃力アップ、サプライズエンカウントは防御力ダウンの効果になります。
バトルが始まると、円形のバトルフィールド内で戦いです。□で通常攻撃、△でスキルを使った強力な攻撃、○で魔法、×で防御、×とアナログスティックの組み合わせでステップ……といった操作方法。基本的に連打するだけだったり、タメるだけだったりするので、複雑な操作はいりません。
とはいえ、それで真正面からぶつかっても敵の攻撃をガンガン食らうので、小型の魔物相手であればLボタンで敵をロックオン（視点固定）しつつ、Rボタンを押しながらのダッシュ移動で、後ろを取るように動けば割と安全に戦えます。後出しジャンケンのごとく、敵に攻撃させてからコンボでボコボコにしてあげれば、ボス戦まで回復アイテムも節約できるはず。チュートリアルはゴリ押しでガンガン進めますけどね。
▲あと気をつけたいのは、ダッシュしたりスキルを使ったり、敵の攻撃を防御したりすると増える画面上部のPLSゲージ。これが満タンになると、ゲージが0になるまでオーバーヒートしたロボットのような状態になります。
▲そして洞窟の最奥まで進むと、ニーズベッグとの対決が。回復アイテムくらいは使うかもしれませんが、レベル45、熟練度20の敵ではないので、部位ロックオンを覚えるためのバトルですね。
●アルカナを手に入れてからが本番●冒険の拠点となるのはカリヨポルトの村。どの施設も近くて住み心地がいい感じです。家賃0円で駅前に住んでるみたい。ここではクエストに出発するため、アイテムを補充して、装備を整える場所……のはずですが、今回の体験版では最後のクエストである“炎神！アグニ襲来！”をクリアするまで装備を整えるのは難しいです。「アグニを倒してアルカナを入手してからが、体験版の本当の始まり」といっても過言ではありません。
▲武具の生産・強化ができる鍛冶屋。でも、ほとんどの武具の生産・強化には“魔物のコア”というアイテムが必要で、アルカナを獲得するまでコアを入手できないのです。実際に生産・強化する段では、コア以外にも、フィールドや魔物から取れる素材も必要になります。
▲村の風景。村の中にも採取スポットがあり、素材集めが可能です。浜辺で取れる“ボロボロの布”は防具の生産に、茂みのあたりから取れる“世界樹の新芽”はハイポーションの錬成に重宝するはず。
ちなみに魔物のコアは、フィールド上のアルカナが活性化した時がゲットのチャンス。アルカナが活性化したエリアで魔物を倒すと、“サクリファイス”という魔物が魔方陣に吸い込まれていくシーンが発生して、成功すればコアが手に入ります。そう“成功すれば”です。実は、アグニのようなボスクラスの魔物でさえ、失敗することがあるんですよね……これ。
▲運が悪いと魔物がコアにならず消滅。このドクロを見ていると、なんだか思い出し怒りが……。
●いっちょアグニ討伐へ！●というわけで、アグニを倒さないと始まらない以上、本稿の最後にアグニを倒した時の話をします。アグニ戦でまず注意したいのは、身体を弾丸のように丸くして転がってくる攻撃。戦闘が始まるとほどなくして、アグニは丸くなって、螺旋状に軌道を広げながら攻撃してくると思います。でもこの攻撃は、軌道の内側に入ってしまえば安全で、逆にチャンスです。なぜなら、丸まって転がる攻撃の後、アグニはふらついてスキを見せるから。見た目はデカくて真っ赤なアグニですが、三半規管は人間と似ているらしいです。
▲転がって襲い掛かってくるアグニ。ある程度ダメージを与えると、螺旋状に広がるよりも直線的な軌道を取るようになってきます。が、そっちの方がもっと避けやすいはず。どちらにせよ、落ち着いて対処すれば、この攻撃の後がアグニ戦で最大のチャンスかと。
ふらついたスキを狙って攻撃を叩き込む際、倒すだけなら胸の顔部分がいいと思いますが、右腕を破壊すると“炎神の右腕”というレア素材が手に入るので、余裕があれば狙いたいです。なので、ここでは狙う想定で話をします。
今回の配信ではアグニは身体しかロックオンできないため、腕を狙う時はロックオンせずに攻撃した方がむしろいいです。もしかしたら部位破壊する前に、トドメのファイナルクライマックスシーン（FCS）というボタン入力シーンに突入するかもしれませんが、わざと失敗して、ひたすら右腕を攻撃していれば、いずれ壊れるはずです。必要なのはアグニ以上の根気！ アグニ、マッチョな見た目通り、意外と根気ありますんで……。
あとはこまめな回復と、□ボタンを連打しすぎないことに気をつけて戦いました。連続攻撃のキャンセルが難しいゲームなので、×を押しても防御が間に合わないことがままあります。ポーションは20個、ハイポーションは8個まで持ってクエストへ出られるので、防御に失敗した時のため、回復アイテムがたくさんあると安心です。体験版では熟練度が低くて、使用できるアクションも少ないので、おやつは300円までなんてケチなことは先生も言わないと思います。
以上、つらつらと感想を交えつつ、体験版の内容を紹介してみました。体験版は現在、公式サイトなどからダウンロードできます。今後、以下のスケジュールでダウンロードクエストの配信も行われるので、興味を持った人はプレイしてみてはいかがでしょうか。
ここからはゲーム新情報を紹介！
今回は、体験版では選べなかった武器・片手棍と、魔物のアジュダヤ＆リッチ、新たなバトルフィールドを紹介する。
片手棍手にした棍と、鍛えた肉体による打撃で相手を攻撃する武器。力をタメることで、その威力をより高められる。しかしその戦闘スタイルは盾による防御を排除した危険なものである。
▲タメからの強力なひと振りが特徴の片手棍。魔物を蹴りあげ、上空でさらに追撃を加えることもできる。
嗜虐なる背反者 アジュダヤ双頭の蛇を半身に持つ女性。
麗しき姿にためらいを覚える者は、地中より現れし蛇のエジキとなる。
リッチ
▲屍衣（しい）をまとい、永遠の夜を歩む者。闇より現れ、死の刃によって血肉を代償に真理を説くという。
ウルトバーンの丘
▲瘴気（しょうき）に満ちたウルトバーンの丘は、数々の戦が繰り返され多くの戦士たちが命を落とした場所と言われている。