オランダにカナダ、ドイツ、香港など海外からの出展企業も多く、国際色豊かな東京ゲームショウ。ゲームそのものではなく、技術系の展示や商談目的のビジネスエリアのみという出展メーカーも多い。その中でもブース数が多く華やかな、中国&台湾パビリオンから気になったものをそれぞれ1点だけ、ちょこっとレポートする。
■今年もオンラインゲームメーカーが顔をそろえた台湾パビリオン
▲コンパニオンさんの衣装もかわいくて要チェックなMEGA BIOTECH&ELECTRONICSブース。
ひときわ目立つガマニアデジタルエンターテインメントブースの真裏に位置する台湾パビリオンには、『Le Ciel Bleu ~ル・シエル・ブルー~』の開発元FUN YOURS、『童話物語』の開発元Lager Network Technologiesなど、おなじみのメーカーが出展している。
しかし、一番目を引いたのは赤いメイド風のワンピースに身を包んだセクシーな少女の看板がドーン! と立っているMEGA BIOTECH&ELECTRONICS。ここでは少女を育成するソーシャルゲーム『PLUGIN(ぷらぐいん)』が体験できる。プレイヤーは父親の立場で、10歳からスタートする娘を18歳まで、リアルタイムの3カ月間で教育し、育て上げるのが目的だ。
ミニゲームでアルバイトや勉強を行うと、娘のステータスが上下する他、教会に行くと信仰心が上昇。夜のいけないパーティに参加すると罪の数値が増えるなど、バリエーションは豊か。ドレスからスクール水着まで、着せ替えアバターはミニゲームの結果で得られる素材を使い、自分で生産するようだ。3カ月後、娘はニート、プリンセス、クイーン、勇者などさまざまな成長結果を見せてくれるが、家出したまま1週間帰ってこないとそのままゲームオーバーとなってしまう。
▲この画面はすべて18歳の外見になっている。胸、大きいなあ。
▲プレイヤー=父なのに、娘のワイシャツ+縞パン+ガーター姿を見ちゃうのって許せるんだろうか?
外見は10歳から14歳、16歳のタイミングで身長やバストサイズなどが変化する。正直16歳の顔は化粧が濃くてちょっとキツめ……? デモプレイを見せてくれた同社のスタッフには、「身長とバストは大きくなっていいから、顔は10歳のまま据え置きで」と力強く説得しておいた。
▲ゲーム内のメイド風衣装と同じスタイルをしたお嬢さんが、とっても愛らしかったです。
■なぜこんなものが? 不思議発見の中国パビリオン 台湾パビリオンのすぐ向かい側にあるのが、中国パビリオン。去年までは北京パビリオンだったが、今回は中国全土からメーカーが出展しているらしい。しかし……Object Softwareブースなどゲームはいくつかあり、ゲームと親和性の高い中国アニメーションの企業なども出展しているものの、ひと目みて何かわかる展示物が少ないうえに、受付スタッフは日本語があまり話せない。そのせいか、ビジネスデーは2日間とも閑古鳥が鳴いている状態だった。
▲無人なわけではないが、オンラインゲームの試遊台が並んで賑やかな台湾パビリオンに比べると寂しい。
ブース内をふらふらしていると、「なぜコレが東京ゲームショウに!?」という不思議エリアを発見。それがGuangling Paper-cut Art Research Centerの切り絵だった。そう、あの紙を細かく切り抜いて、1枚の絵を作り出す華麗かつ繊細なアート、切り絵の制作元が作品を展示していたのだ。しかも現物販売している。ショウケース前のスタッフは、あまりにヒマなせいか終始つっぷして居眠り気味だったりと、いろいろな意味で愉快な場所だ。手渡してくれた日本語の解説によれば、中国で無形文化財に指定されたという匠の技が光る作品らしいが……。
▲確かにいずれも額にいれて飾れば、品も風格もありそうな立派な芸術品だ
中国パビリオンのコーディネーターに質問してみたところ「今年は中国パビリオンとしては初出展だったが、来年はもう少しゲームに直接関係したブースが並ぶと思う」との回答。いろいろなミスマッチがあったんだろうな……と思わせてくれる場所だった。
▲まさか東京ゲームショウで、千手観音を拝めるとは思っていなかった。
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