コーエーテクモゲームスは、2011年3月発売予定のPS3用ソフト『真・三國無双6』の発表会を赤坂ブリッツで開催した。
『真・三國無双6』は、人気タクティカルアクションゲーム『真・三國無双』シリーズの10周年を記念してリリースされる約3年ぶりの最新作。今作のコンセプトは“シネマティック一騎当千”だそうで、ドラマの臨場感に力を入れた作品となるようだ。3D立体視にも対応する。
今作では新勢力として“晋”が加わり、魏・呉・蜀・晋の4シナリオが展開する。群雄割拠の乱世から、魏、呉、蜀の三国に分かれた中国大陸。その後に登場し、覇権を握った勢力・晋。ゲーム中ではステージごとにプレイキャラクターが変化し、さまざまな視点からストーリーを追うことで、各勢力の壮大な歴史物語を楽しめるという。
▲オープニングのワンシーン。3D立体視で見るとさらに迫力!
▲発表会では、タイトル紹介に先駆けてコーエーテクモホールディングス代表取締役社長・松原健二氏と、SCEJプレジデントの河野弘氏が登壇。『無双』シリーズが今や『ガンダム無双』や『トロイ無双』など、さまざまな広がりを見せるタイトルに成長したこと、その成長が主にPSプラットフォームでなされてきたことを語った。
ゲームの紹介を行ったのは、プロデューサーの鈴木亮浩氏。今作のポイントとして、上の文中にも述べた新勢力・晋の登場と、シームレスプレイの導入、新たな武器アクションシステムが挙げられた。
■新勢力の登場でプレイアブルキャラクターがシリーズ最多に!
晋の登場により、三国時代の後期に活躍した武将を中心とした多数の新登場武将が操作できるようになる。既存の無双武将もデザインが一新され、プレイアブルキャラクター数はシリーズ最多だ。会場では、新登場武将の中から司馬懿(シバイ)の息子である司馬師(シバシ)や司馬昭(シバショウ)、蜀に属する鮑三娘(ホウサンジョウ)の3人が紹介され、それぞれの声優を務める置鮎龍太郎さん、岸尾だいすけさん、野中藍さんも登場した。さらには、シリーズで趙雲、諸葛亮を演じてきた小野坂昌也さんの姿もあった。
▲助けを求めてきた女官の願いを聞く趙雲のイベントシーン。 ▲己の野望を語る司馬師。天下を取ろうとする司馬師は、多くの敵から命を狙われる。 ▲宣戦布告を高々と告げる敵将に対峙した司馬昭。彼は対照的なひと言を発する。
~仁に惹かれる若き龍~
名前 趙雲(チョウウン)
字 子龍(シリュウ)
声 小野坂昌也
忠義に厚く誠実な若武者。乱世に仕えるべき主を求め各地を歴訪した末、劉備の人柄に惚れ込み臣下となる。後に、蜀の五虎大将に数えられる。性格は穏やかだが、戦場では大軍に対し単騎で斬り込むほどの闘志を示す。
~天命なき天才~
名前 司馬師(シバシ)
字 子元(シゲン)
声 置鮎龍太郎
司馬懿の長男。容貌典雅(ようぼうてんが)で威厳があり、才気も豊かと将来を嘱望(しょくぼう)されている。一方で、独善的な性格が災いし、周囲からは畏怖(いふ)と畏敬(いけい)の念が入り混じった感情で見られがち。
~奔放な次男~
名前 司馬昭(シバショウ)
字 子上(シジョウ)
声 岸尾だいすけ
司馬懿の次男。完ぺきな兄に比べて、やや抜けている弟と周囲から認識されている。不真面目で大雑把な性格だが、重要な局面で物事の本質を見失うことはない。
~天然元気娘~
名前 鮑三娘(ホウサンジョウ)
声 野中藍
鮑家の三女。戦場で出会ったとある美丈夫に興味を持ち、そのままついてまわるようになる。物怖じせず、明るく前向きな性格。
▲置鮎さんの演じるカッコよくてデキる男・司馬師に対して、どこか力の抜けたところがあるという司馬昭。けれど岸尾さんの口からは「司馬昭がどうなるのか……!」と、司馬昭に注目してほしい様子がうかがえた。
▲鮑三娘が追う美丈夫は、野中さんによると関羽の息子・関索らしい。メーカー側とも話をしながら、現代風の女の子の感じを採り入れた演技をしたという。
▲新登場の無双武将を演じることになった3人だが、岸尾さん自身が三国志をあまり知らないことをもらしてしまうと、置鮎さんも「その気持ちわかるよ」と同意。三国志の好きな小野坂さんから、「役が決まった時点で三国志を読んでおきなさい」、「SLGの『三國志』もやっておきなさい」とダメ出しされてしまう。
▲シリーズに長くかかわってきた小野坂さんは、3D立体視に対応するTVなどの3D環境を整えて、ぜひ『真・三國無双6』を
■イベントシーンからそのまま戦闘へ! 無双武将たちのやりとりを描いたイベントシーンと、実際に操作できるゲーム画面は、これまでデータのロードを挟み独立していた。しかし“シネマティック一騎当千”をかかげる今作では、イベントシーンからゲーム画面への流れがシームレスになる。
▲魏のストーリーモードは、黄巾の乱より始まる。黄巾党の動きを冷静に見つめる、曹操(ソウソウ)と夏侯淵(カコウエン)。プレイヤーが操作するのは夏侯惇(カコウトン)で、敵軍へ突っ込むイベントシーンから、そのままゲーム画面に移る。これが記事冒頭でも述べたシームレスプレイだ。
■プレイヤーが自由に武器を選べるようになった!
アクションも大きく変わったポイント。何といっても大きいのは、無双武将ごとの固有武器が廃止され、ゲーム中で手に入れた武器――槍、刀、鎖分銅、連弩砲など――を自由にステージへ持ち込めるようになったことだ。持ち込んだ武器は、戦闘中のメニューから自由に装備変更ができ、そのうち2つを装備できる。装備した2つの武器は、ボタン1つで自由に変更可能で、武器を切り替える際に使える“ヴァリアブル攻撃”は、刀であれば範囲攻撃で周囲の敵をかち上げるなど、武器ごとに強力なアクションが繰り出せるという。
▲武器の切り替えは、1ボタンで行える。連続攻撃中に武器を切り替えてさらに攻撃をつなげたり、敵から攻撃を受けている最中に反撃したりと、プレイヤーの好みの武器で、状況に応じて戦える。右の画像は新武器・連弩砲を使っている場面。
これにより、アクションの特徴は無双武将に設定されるわけではなく、武器ごとに設定されるようだ。鈴木氏によれば、刀はオーソドックスな武器として使いやすくしてある一方、連弩砲などでは動きが遅くなるそう。では、キャラクターの特徴はどこにあるのかというと、無双武将ごとに2つずつ設定された無双乱舞と、得意武器を使った時に使える特殊なEX攻撃になる模様。操作武将の多い今作だが、「この武将は好きだけど、武器が使いづらい」といった悩みはなくなりそうだ。
▲戦闘画面の左下にゲージが2本ある。今作では、乱舞ゲージをストックできるようになっていて、画像で長い方が現在ためているゲージ、その下にあるのがストックしたゲージだ。
■1武将の立場からやり込むクロニクルモード 本作では、1武将の立場で乱世に身を投じ、数多の戦いに挑んでいく“クロニクルモード”が搭載される。三国志の物語に沿ったシチュエーションを体験できるステージで戦える他、街で武器を購入したり、強化したりすることもできる。街では、無双武将との交流も行え、無双武将と交流を重ねることでプレイアブルキャラクターが増えたり、勢力に所属することで新たなステージがプレイ可能になったりと、さまざまなやり込み要素の詰まったモードになるという。
■映画や吉本とのタイアップも 発表会には、三国志が好きで横山光輝さんの名コミック『三国志』全巻を10回読んだと話す吉本興業の田村淳さんも登壇。『真・三國無双6』と吉本興業がタッグを組んだ“吉本無双プロジェクト”が展開されることを明らかにした。吉本興業のお笑い芸人がプロジェクトに参加し、さまざまなプロモーション展開が行われる。会場では、プロジェクトに参加するギンナナの金成公信さん、ライセンスの藤原一裕さん、麒麟の田村裕さん、ラフ・コントロールの重岡謙作さんの4名が、プロジェクト特製のTシャツを着て登場した。
▲表には、魏・呉・蜀・晋とそれぞれ描かれたTシャツ。裏を見ると、吉・本・無・双となる。4人は、この日のために用意された体験版のプレイも披露していた。『真・三國無双』を知らない様子の重岡さんの番になると、思わず「代わって! 代わって!」と田村淳さんがプレイしたがる場面もあった。
▲また、映画『三国志 Three Kingdoms』のタイアップも行われるという。
『真・三國無双6』の発売は、2011年3月の予定。新たな情報が入り次第、今後もお伝えしていくのでチェックしてほしい。
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