アルケミストは、2011年春にPSP用ソフト『プリンセス フロンティア ポータブル』を発売する。
本作は、2008年3月に発売され人気を博したPC用美少女ゲーム『プリンセス フロンティア』に新要素を加えて、PSP用に作り直したもの。辺境の村で国境警備隊に就任したリュウ・ドナルベインの周りで起こるドタバタな辺境物語を描いている。
今回、本作のプロローグに加えて、メインキャラクターの情報や追加要素が公開されたので、ご覧いただきたい。
† プロローグ †
すべての始まりは、騎士任官式典パーティの夜。
王国の若き騎士候補生、リュウ・ドナルベインは、式典の真っ最中、王侯貴族の集う席上で階段につまづいてしまう。派手にすっ転んで姫様を巻き込んで倒れてしまい、公衆の面前で恥ずかしい姿を晒(さら)すことに。
死を命じられてもおかしくない大失態。騎士道不覚悟の不敬罪。幸か不幸か、無礼討ちという最悪の事態は免れたものの……リュウ・ドナルベインの転落人生は、ここから始まるのである。
そんな彼にくだされた辞令は、辺境の村で国境警備隊の新任隊長になること。誰の目から見ても左遷。地理上の任地を見ても文字通りの左遷。
「あの……ちなみに、どんな場所なんですか? 俺の任地って」
恐る恐る尋ねるリュウに、返ってきた答えは……。
「空気が美味くて、緑がたくさんあって、あとは……そうだな。空気が美味い」
彼の任地は、想像をはるかに超えた田舎村。必要以上に空気が美味くて、緑が豊富すぎる場所であった。
「新しい隊長殿ですねっ、お待ちしておりましたっ」
びしぃと自分の額にチョップをかます奇妙な敬礼で、新任隊長のリュウを迎え入れてくれたのは、明らかに年下の村娘・ロコナと、根っからのむっつりスケベな老人・ホメロの2人だけ。
「こ、こんなのウソだぁぁぁぁぁッ!」
アクの強い仲間たちと送る、ファンタジックな田舎生活。次々に巻き起こる、トラブルとアクシデント。
そしてある日、ポルカ村に謎の貴族少年がやってくる。態度がデカく、世間知らずで負けず嫌いのお坊ちゃま。その正体は……リュウの左遷の原因となった、あのお姫様であった!
† キャラクター紹介 †◆アルエ(アルエミーナ・リューシー・テクスフォルト・ゼフィランス)
テクスフォルト王国の第4王女で王位継承権を持つ少女。高潔かつ正義を重んじる性格で、かなりの負けず嫌いだ。庶民暮らしを知らず、田舎暮らしも知らないため、重度の世間知らず。普段は男装をしていて、周囲には呪いをかけられて女の姿にされたと公言している。
◆ロコナ
村の少女で、辺境警備隊に属する唯一の兵士。真正直で他人を疑うことを知らない性格をしている。着任前から、近衛騎士団出身の主人公を敬愛しており、神格化している。料理はお手の物で、辺境ならではの豊富なメニューに精通している。
◆レキ・ロックハート
神殿から派遣されている女神官。リュウよりも2年ほど早く、辺境に任官している。王都最高峰の学術院で主席だったこともある超エリートで、生真面目を絵に描いたような性格。冗談が通じずお堅い性格のためか、村人からは少し近寄りがたいと思われている。
◆ミント・テトラ
王都で商売をしている貧乏商家・テトラ商会の、ただ1人の全権経営者であり従業員。一攫千金(いっかくせんきん)を意気込んでいるものの、経営者としての手腕は微妙で失敗ばかりを繰り返している。噂好きのゴシップ好きで皆を引っ張りまわす迷惑娘だが、なぜか憎めない。
原画担当・瀬之本久史さんの描くコミカルなデフォルメ演出が、随所に用意されている。デフォルメカットイン演出は、作品をにぎやかかつ華やかに盛り上げる!
† 追加要素 †◆シナリオ大幅加筆新規ヒロインシナリオ、原作版の修正シナリオに合わせて、シナリオが大幅加筆されるという。執筆は、原作を発売したAXL作品全般を手がけるストーリーワークスが担当する。
◆CGを多数追加!加筆シナリオ、修正シナリオにあわせて新規CGが多数追加される。新規原画は原作のイラストを手がけた瀬之本さんが行う。
◆画面をワイドタイプに変更PSPの画面にあわせて、表示の縦横比をオリジナルの4:3から16:9へと変更する。
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