週刊少年サンデーで1998年から2004年にかけて連載されていた「かってに改蔵」のアニメ化が発表されました。
これを受けて、作者の久米田康治さんと因縁のある「魔法先生ネギま!?」の赤松健さんは「なん……だと…?!」と反応を見せ、また、久米田さんのアシスタントとしてちょうど「かってに改蔵」の背景などを描いていた畑健二郎さんは、作品への思いが強いことから「気軽にまだ『良かったですねー』とは喜べない」とアニメの内容を気にする様子を見せました。
「かってに改蔵」アニメ公式サイトやその他詳細は以下から。
StarChild:かってに改蔵
「かってに改蔵」は久米田康治さんの代表作の1つで、虎馬(とらうま)町を舞台に、自分が改造人間だと思い込んでいる勝改蔵、改蔵がおかしくなった原因であり後半は猟奇的な本性をたびたび見せるヒロインの名取羽美、究極の下っ端キャラかつダメ人間の地丹ら、かなり変わった登場人物たちが群れをなす不条理ギャグ漫画。作品が進むにつれて絵柄も作風も大きく変化を見せており、後半は「さよなら絶望先生」に近い雰囲気を持っています。
アニメ化について、連載当時のアシスタントで、現在は独立して「ハヤテのごとく!」作者として知られる畑健二郎さんは、アニメ化のことはかなり前から知っていたそうで、自分が背景を描いた作品でもあることから、アニメの出来についてかなり気になっている様子。
一方、「ラブひな」「魔法先生ネギま!?」作者の赤松健さんはアニメ化の報に「なん……だと…?!」「どうせ大したことないんでしょ。」などと反応を見せました。ちなみに、久米田さんと赤松さんは会ったことはないらしいのですが、「かってに改蔵」の中で久米田さんが「ラブひな」をネタにして赤松さんが日記で反応を見せるというやりとりがあった仲で、赤松さんが「久米田の野郎!」と書いたことからファンにケンカしているのではないかと心配されましたが、あくまでそういうネタを繰り広げている間柄です。
ちなみに赤松さんは「べ、別に悔しくなんてないんだからねっ!?・・・・ただ、『かってに改蔵』なんて、もう小学館版は「絶版」だろうし、そしたらJコミで出してあげようかなって・・・ゴニョゴニョ・・・。」と、絶版漫画をPDF形式で共有するコミック投稿サイト「Jコミ」の代表らしいツイートも見せています。ただ、これについては「でも、アニメ化したらどうせ講談社でも刷るんでしょ。そしたらもう私とは関係無いから、どうぞお幸せに!!さよなら!(><) >久米田の野郎」「ぜんっ・・ぜん言い訳になんないんだからね!? <新装版「かってに改蔵」」と、ツンデレっぽくオチをつけていました。
アニメ化にあたっては新房昭之監督×シャフトという、「さよなら絶望先生」と同じ組み合わせでの制作が決定しており、後期部分をアニメ化するのであればまさに「絶望先生」のような感じのアニメになりそうです。
なお、アニメ化の詳細については2月9日(水)発売の週刊少年サンデーにて発表が行われるとのことです。そういえば、「かってに改蔵」の最後は突然の打ち切りであり、その真相はよくわかっていないのですが、アニメ化されるということは少なくとも人気がない作品というわけではなかったと考えてもいいのでしょうか。であれば、なおのことあの打ち切りが残念でならないわけですが……。
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