惨劇は、まだ終わらない 加賀クリエイトは週刊ファミ通11月20日号(2014年11月6日発売)において、プレイステーション Vita、プレイステーション3用ソフト『ひぐらしのなく頃に粋』を発表した。以下、記事内容を抜粋して最新情報をお届けする。
2002年に同人PCソフトとして産声をあげた、サスペンスアドベンチャーゲーム『ひぐらしのなく頃に』。その人気はネットを中心とする口コミで徐々に拡大。2007年にはプレイステーション2、2008年にはニンテンドーDSでそれぞれリリースされ、累計販売本数が40万本を超えるヒットを記録した。本作は、過去の家庭用版に収録されたシナリオをすべて網羅した完全版となっている。
■プロローグ
昭和58年初夏。
例年よりも暑さの訪れの早い今年の6月は、
昼にはセミの、夕暮れにはひぐらしの
合唱を楽しませてくれた。
ここは都会から遠く離れた山奥にある寒村、
通称“雛見沢村”。
人口2000に満たないこの集落で、
それは毎年起こる。
―― 雛見沢村連続怪死事件 ――
毎年6月の決まった日に、
ひとりが死に、ひとりが消える怪奇。
巨大ダム計画を巡る闘争から紡がれる死の連鎖。
隠蔽された怪事件、くり返される惨劇。
陰謀か。偶然か。それとも――祟りか。
いるはずの人間が、いない。いないはずの人間が、いる。
昨夜出会った人間が、生きていない。
そして、死んだはずの人間が、生きている。
惨劇は不可避か。屈するほかないのか。
でも屈するな。
運命は、その手で切りひらけ。
■ほかのアドベンチャーゲームを圧倒する大ボリュームで展開する収録シナリオ 過去の家庭用版のシナリオをすべて収録した本作のボリュームは、一般的なライトノベルの文章量に換算して約30冊分。イベントCGの枚数は200枚を超えている。そんな膨大なシナリオを、本作では4つのグループに分類。グループを統括するひとつの資料、視点を出発点として複数のシナリオが展開し、壮大な物語を堪能できるのだ。
収録シナリオ[1]
●鬼隠し編
●綿流し編
●祟殺し編
●染伝し編
●盥回し編
●憑落し編
収録シナリオ[2]
●暇潰し編
●目明し編
●異本・昼壊し編
●影紡し編
収録シナリオ[3]
●罪滅し編
●皆殺し編
●宵越し編
●解々し編
収録シナリオ[4]
●祭囃し編
●澪尽し編・表
●澪尽し編・裏
●賽殺し編
●言祝し編
シナリオをクリアーするとプレイステーション2版・ニンテンドーDS版のシナリオ全十九編に加えて、羞晒し(ドラマCD)編がプレイ可能に。
■豪華声優陣が物語を盛り上げるフルボイス プレイステーション2版やニンテンドーDS版ではかなわなかった、全編フルボイスを実現したのも本作の大きな魅力。本編のシナリオはもちろん、サブシナリオまでも全キャラクターがフルボイス化されており、『ひぐらしのなく頃に』の世界を心ゆくまで堪能できる。主要キャラクターを中心に、著名な声優が多数出演しているので、彼らの演技にも注目だ。
■【新要素】読み飛ばし機能と、新規にゲーム化された“羞晒し編”がプレイ可能に! 本作は、『ひぐらしのなく頃に』の知識をユーザーに問う、読み飛ばし機能を新たに搭載。出題されるクイズの正解率に応じたシナリオが解放され、自由にプレイできるようになる。また、ドラマCDのおまけシナリオ“羞晒し編”も新規にゲーム化され、各キャラクターの水着CGが追加されている。