VR業界の国際団体「The VR/AR Association」(VRARA)は6日、東京渋谷のFabCafe Tokyoにて日本支部の設立を記念して「VR業界の現在と未来」というパネルディスカッションを実施した([url=]関連ニュース[/url])。
ダズルの代表取締役CEO、山田泰央氏、DVERSEのCEO、沼倉正吾氏、DMM.comの動画事業部長、山本弘毅氏という3名を迎え、PANORAの広田をモデレーターに、「最近のVR業界で『いいね!』したいことは?」や「ぶっちゃけ儲かってる?」といったテーマで本音トークを約1時間ほど展開した。
VRARAは業界の開発支援やコミュニケーション促進のために設立された国際団体で、グーグルやサムスン電子、GoProといった3600社以上の企業や団体が加盟している。今まで米国、カナダ、欧州、アジア、インド、中東、オーストラリア&ニュージーランドと約40の支部を有しているが、なぜか日本には存在していなかった。そこで永山在郎氏、Sam Markkanen氏の2名で今回立ち上げるに至った。
永山氏はアップルやEA、Activisionといった海外企業の日本法人にて活躍していた人物。「Ultima Online」の導入時には責任者も果たしたという。VRARAは、世界の業界動向を日本に伝えて、さらに日本のユニークなVR/ARコンテンツを世界に発信していくのを目的に設立したとのこと。
日本のVRARAで会員第一号となったダズルから出演した山田氏。開発中のVR向けミドルウェア「AccessiVR」について解説し、台湾を始めとするアジアの市場に向けても広めていきたいとコメントしていた。
DVERSEの沼倉氏は、同社が開発するCADデータを読み込んでVRで体験できる「SYMMETRY」について、2月のリリース後、30日で84の国でダウンロードされて使われたことに言及。米国を中心とした海外市場での展開を中心に据えている。
一番興味深かったのは、DMM.comの山本氏で、売り上げなどの詳細な数字を明らかにしていた。DMMでは数字をあまり表に出さないのだが、VR事業に関しては例外とのこと。DMM.comの会員数は2500万人突破して、月間のPVは25億。会員属性としては、平均年齢36歳、平均世帯年収が約540万円、既婚で住宅を所有している傾向があるとのこと。
直近年度におけるグループの売上高は1969億円で、前年の1458億円から約35%の成長。会員数も今年1月に2500万人を突破したとのこと。
VRに関しては、2014年11月にDMM.comに専用タブを設けてサンプルを配布。その後、2年間の沈黙を経て2016年11月に有料課金/PPVのサービスをスタートし、今年4月にPlayStation VR対応をはたした。
6月末時点の割合としては、一般が約300タイトル、アダルトが約1500タイトル。
そのPS VR対応後に売り上げが急上昇して、5月の売上は昨年11月の約4倍になったという。
ちなみにその金額は2億円! 一番売れているタイトルで5000万以上! 2000万円売れているのが5タイトル、1000万円以上が10タイトル以上と、なかなか数を伸ばすのが難しいコンシューマー向けでVRタイトルにおいて景気のいい話だった。
そのPS VRでVR動画を見ているユーザーは3万人超だという。これはかなりスゴい話では!?
今後は7月にOculus RiftとHTC VIVEといったPC VRへの対応、ミュージカル「刀剣乱舞」の3時間のフル尺配信、ホテルやネットカフェ向けの対応などを実施する。DMM.comはプラットフォームに撤しており、360度動画を配信したいコンテンツプロバイダーを引き続き募集しているとのこと。興味のある方はぜひコンタクトを取ってみてはいかがだろう(PANORAでもおつなぎします)。
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