日本ファルコム創世記のPCタイトルから最新作に至るまで、40年の歴史をおなじみ近藤社長とともに振り返る。
また事前に行った読者アンケートをもとに“はじめてプレイした日本ファルコム作品”や“好きな日本ファルコムのキャラクター”、“歴代の好きな楽曲”などのランキングの中間発表も行われる。
さらに続報が待たれる『黎の軌跡』からは、新キャラやバトルに関する詳細な情報も。 この放送でしか見られない情報が満載だという。
【放送開始時間】
【番組スケジュール】
- 年表で振り返る日本ファルコム40周年振り返りコーナー
- 日本ファルコム40周年アンケート中間発表
- 『黎の軌跡』最新情報
- 新商品や周辺情報告知コーナー
▼出演
- 近藤季洋(日本ファルコム代表取締役社長)
- 染谷広人(電撃ゲームメディア 日本ファルコム担当)
- ジュンキ(電撃ゲームメディア 日本ファルコム担当)
- ほか
“年表で振り返る日本ファルコム40周年振り返りコーナー”情報まとめ 日本ファルコムの40年を振り返る年表が公開された。
もともとはAppleの正規代理店から始まった日本ファルコム。サロンのようなものも開催しており、そこに集まった方がPCゲームを投稿し始めたのがゲーム開発のきっかけとなった。1984年に看板タイトルのひとつとして、『ドラゴンスレイヤー』が誕生。当時は絵をラップに描いてからドットをうっていたという。
当時海外に在住していた近藤社長は、PC好きの友人から「『イースII』の振り向きがすごいんだよ!」と熱烈なアピールを受けていたが、当時は意味がわからなかったと振り返った。『ロードモナーク』は特にプログラマーが好きなゲームで、当時、近藤社長がファンサイトを運営していた際に、プログラム好きなユーザーに魅力を聞いたところ「『ロードモナーク』はプログラミングが美しい」と語られたそうだ。
近藤社長と同じ世代の人たちが、このころの作品に影響を受けて日本ファルコムに入社しており、『軌跡』シリーズは『英雄伝説III 白き魔女』の影響を色濃く受けている。
1998年に近藤社長が日本ファルコムに入社。最初の仕事は『イースエターナル』のデバッグだった。当時がプログラマーがゲームバランスをとっており、最後のダルク・ファクトに朝9時から挑み、夜の8時になっても倒せず、後ろにいた当時の常務が難易度を落とすことを決定したという。ちなみに、常務がプログラマーを連れてきて「クリアしてみろと」とプレイしてもらったところ、クリアできなかったそうだ。
リメイクを担当することで力をつけた開発スタッフが、オリジナルでも勝負できるのではないか、と『軌跡』シリーズや『ぐるみん』などが誕生。『空の軌跡FC』で全体の7割の内容を詰め込んでしまったため、『空の軌跡SC』を3割の内容で出すわけにはいけないと、『FC』から『SC』の発売までに2年かかってしまったというエピソードが明かされた。
PCゲームメーカーの日本ファルコムが、コンシューマーに主軸を移して活動していた時代。近藤社長は、社長に就任した年にPCを引退しなければならなかったことが心苦しかったという。いまでこそコンシューマーで大成功を収めているが、当時はユーザーからの反対意見も多く、社内からも不安の声があがっていた。『空の軌跡』と『ぐるみん』は当時売れず、そこからコンシューマーユーザーに受け入れてもらうよう工夫を重ねたとのことで、近藤社長はこの時期が日本ファルコムにとってのターニングポイントだったと振り返った。
「『軌跡』率が高いですね(笑)」と近藤社長。アドルの冒険日誌について近藤社長は、「僕の代では終わらないと思います」「続けていけるようにがんばりたい」とコメントしていた。
歴代のキャラクターが集結した40周年記念イラスト。じつは発表されている内容で終わりではなく、続きが用意されていることが明らかになった。
“日本ファルコム40周年アンケート中間発表コーナー”情報まとめ 電撃オンラインで3月31日(水)23:59まで実施されている日本ファルコム40周年アンケートの中間結果(集計期間は2月28日まで)が発表された。
初めてプレイしたファルコム作品ランキングBEST20
『イース8』はオールドユーザーから「久々にファルコムらしい作品だった」と評価されたことが特にうれしかったという。「もともとのファンにも新規のコンシューマーユーザーにも楽しんでほしと思って開発したので、5位に入ったのは僕としても大成功」とコメントしていた。
コンシューマー機での初のローンチとなった『零の軌跡』が4位。当時、社内からは『どうして『空の軌跡』が成功したのに、ひっくり返すようなゲームを作るのか」と反発する意見もあったそうだが、いまではシーズンが変われば雰囲気もシステムも変わるという第一歩になったという。それがタイトルの“零”にも込められているが、近藤社長は「失敗していたら別の意味でゼロになっていた」と視聴者を笑わせていた。
難しいものがいいゲームだとされていた時代に、クリアできるように配慮されて制作された作品。本に似せたパッケージとなっていたり、イラストを取り入れたりと発明が多かった。
『閃の軌跡』によって『軌跡』シリーズファンの年齢層がぐっと下がったそうだが、近藤社長の狙いどおりだったという。『零の軌跡』が好きで入社を希望する人が多かったが、最近はそれが『閃の軌跡』になったという。
近藤社長のクリエイターとしてのデビュー作。当時のRPGファンは男性が多く、女性主人公でも共感してもらえるだろうかと、シナリオ陣はエステルに決まったあとも「やっぱり主人公は男性のほうがいいのでは」としばらく悩んでいたそうだが、「男性から見ても主人公として説得力のあるキャラにしていけばいい」という思いでエステルが作られていったという。
いちばん好きな楽曲BEST20
近藤社長は「開発画面を立ち上げるとこの曲から始まるため、朝の社内の光景が浮かぶ」とコメント。昔のファルコム作品の曲を聴くと、当時使っていたディスプレイが浮かぶそうだ。なお、ファルコムjdkバンドの作曲時の原則は“一度聴いたら忘れられないメロディ”であることだという。
もともとはまったく別のシーンで使う予定だったとのこと。
このころから、シーンを意識した曲選びをサウンドチームとシナリオ陣が打ち合わせをしながら決めるようになったという。
「僕の中では1位」と近藤社長。この曲をアレンジする際は、よく「これ以上どうしたらいいかわからない」と言われるそうだ。
この曲も、もともとは別のシーンで使う予定だったが、シナリオ陣の提案で入れてみたらピタっとハマったという。近藤社長はこの曲を聴いて、誰でもクリアできるようにレーヴェ戦を調整したところ、ユーザーから「レーヴェがこんなに弱いはずがない」とおしかりを受け、レーヴェを強化するパッチを作ったことを思い出したそうだ。
いちばん好きなキャラクターBEST20
「フィーナを超えよう」がコンセプトだったダーナ。そこからダブル主人公になることがきまり、『イース8』開発の起点となったキャラクターだという。
エステルは、いま在籍しているスタッフにとっては娘のような存在だそうだ。
アドルは、ユーザーそれぞれのアドル像を大事にしたいために、あえて色つけないようにつねに気をつけているという。
ユーザーの“日本ファルコムに望むこと”に近藤社長が回答
【近藤社長の回答】
- 旧作を遊べるように保っていきたいとつねに考えている。
- どこかで一区切りつけてやりたいと思っている。
- コンシューマに限らず、歴代の作品を伝えていきたい。
【近藤社長の回答】
- つねづね考えていること。その気持ちで『東京ザナドゥ』をリリースした。
- いますぐ確約はできないが、会社的に取り組む価値のあることだと考えている。
- 新作は何らかの形で必ず実現したい。個人的には『東京ザナドゥ』の続編を制作したい。
【近藤社長の回答】
- ユーザーから要望も多いので、やりたいのですが……。
- 『黎の軌跡』で新しいゲームエンジンの確立に挑戦しているので、それが一段落したら新しいチャレンジができるかもしれない。
“『黎の軌跡』最新情報コーナー”情報まとめ- タイトル:英雄伝説 黎の軌跡(クロノキセキ)
- ジャンル:ストーリーRPG
- 対応機種:未定
- 発売日:2021年予定
- 価格:未定
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『英雄伝説 黎の軌跡(クロノキセキ)』メインキャラクター4名のプロフィールや新戦闘システムなど最新情報が公開
2021年3月9日、日本ファルコムは、ストーリーRPG『軌跡』シリーズ最新作『英雄伝説 黎の軌跡(クロノキセキ)』のメインキャラクター4名のプロフィールや新戦闘システムなど最新情報が公開された。
登場キャラクター
【近藤社長のキャラ紹介】
- これまでは正義の味方っぽい主人公が多かったが、ヴァンは悪い人たちとの付き合いがあったりする。
- 年齢が高く、若いメンバーを引っ張っていく兄貴的な主人公。
『陽だまりのアニエス』とは無関係とのこと。
【近藤社長のキャラ紹介】
- 『陽だまりのアニエス』とは無関係だが、名前被りについて劇中で触れるシーンが存在。
- ダーティなイメージの主人公に対してお嬢様然とした柔らかな雰囲気のヒロイン。
- レンとの絡みも期待してもらって間違いない。
【近藤社長のキャラ紹介】
- イメージイラストで描かれたキャラクター。
- 生意気そうな見た目の通り、主人公につっかかっていくキャラクター(アッシュとは別のイメージ)。
【近藤社長のキャラ紹介】
- 中東をイメージさせるキャラクター。
- 共和国ということで歴史的にいろいろな経緯をたどるため、さまざまな出自のキャラクターがパーティに入る。
イメージイラスト
顔が見えているキャラクターに関しては、何らかの意味があるという。
机の上にある小物が注目ポイントだ。ヴァンが読んでいる雑誌は車の雑誌で、彼のプロフィールの一環となっている。
共和国は車が交通手段として重視されている。お店の2階にヴァンたちの事務所が存在する。
バトル
【近藤社長による解説】
- アクションは誰もが楽しめるコンセプトで制作、難しさよりも気持ちよさを重視。“たたかう”を連打するのが面倒くさいときに、コマンドを省くイメージ。
- 探索しているときにバトルフィールドに入るとダンジョンの形を忘れそうになることもあるが、シームレスでアクションバトルに移行することで臨場感を演出している。
【近藤社長による解説】
- 軌跡のコマンドバトルをオーバーホールして搭載。
- アクションバトルの途中でコマンドひとつでシームレスにコマンドバトルに移行可能。
【近藤社長による解説】
- 基本的にはコマンドバトル時でないと発動できない。
- 強敵戦はコマンドバトルに切り替えていただけると、進化した軌跡のバトルが楽しめると思う。
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