2019年12月19日に、プレイステーション4とNintendo Switchで発売(Steam版は2020年2月14日配信予定)される『無双OROCHI3 Ultimate』。前作『無双OROCHI3』をベースに、追加ストーリーやエンディング、キャラクターなど、さまざまな新要素を加えたシリーズ最新作の魅力を、記事担当ライターのジャイアント黒田がお届け!
さらに新キャラクターが加わり、参戦武将はシリーズ最多の177名に! 『無双』シリーズを語るうえで外せないのが、プレイアブルキャラクターの数。オリュンポスの主神ゼウスが創り出した異世界に、『真・三國無双』と『戦国無双』の英傑が一堂に会する『無双OROCHI』シリーズは、“無双”の名が付くタイトルの中でもプレイアブルキャラクターの数が随一! その数は両作の英傑に加えて、仙界の住人と神界の神々が登場した前作『無双OROCHI3』で “170人”に。これは、“最も多い操作可能なキャラクターを持つハックアンドスラッシュゲーム”として、ギネスワールドレコーズの世界記録に認定されて話題になった。 170人の記録を破るゲームは、『無双OROCHI』シリーズの新作しかない。そう期待していたのは、筆者だけではないはず! 多くのファンの期待に応える形で、最新作では新たに7人のキャラクターが追加された。完全新規のキャラクターは、オリュンポスの地母神“ガイア”と冥府を司る神でゼウスの兄“ハデス”、そして仙界の天才道士“楊戩(ようせん)”の3名。新キャラクターは、追加ストーリーで重要な役割を担っており、とくにガイアは中心人物として英傑たちを導いてくれる。
ガイアははつらつとした性格の聡明な女神。世界を救うために英傑を引っ張っていく。体は小さいけど、頼れるみんなのお母さん。
鷹揚な性格のハデス。包容力があり、神だけでなく人間にも気さくに接する姿は、みんなのあんちゃん。
楊戩は天才肌のキャラクター。つねに冷静沈着だが、ライバル関係の太公望が絡むとむきになることも。じつは隠れ熱血漢!?
ゼウスやアレス、アテナなど、人間に対して、当初は高圧的な態度で接する神々が多いなか、ガイアとハデスは最初からとてもフレンドリー。ハデスがガイアをおばあちゃん呼ばわりしてからかう(※ガイアはハデスとゼウスの祖母にあたる)など、微笑ましいイベントも用意されており、非常に親しみやすいキャラクターになっていた。
とくにハデスの印象は、クールな二枚目からユニークな三枚目へと変わり、以前にも増して惹かれる存在に。声優の関智一さんの声や演技もハデスのイメージにピッタリ(もちろん、ガイア役の早見沙織さんや楊戩役の松原大典さんの演技も最高!)なので、プレイする際はぜひ注目してほしい。
おばあちゃん呼ばわりしたガイアに、叱られて謝るハデス。冥府を司る神なのに、威厳はゼロ。謝りかたが子どもっぽいのもグッド。
仙界出身の楊戩は、太公望たちを中心に、同郷のキャラクターとのイベントが満載。新キャラクターの中で唯一、“神格化”(前作から登場するパワーアップ要素)するなど、見せ場もしっかり用意されており、仙界の重要な人物として目立っていた。
楊戩が神格化した姿。額の第三の目が開眼し、能力がパワーアップ。その設定と見た目に中二心がくすぐられる。
クールな楊戩が、愛らしい姿の神犬・哮天犬(こうてんけん)を連れている姿も必見。いわゆる“ギャップ萌え”が感じられる名コンビ。
“龍の一族”とも呼ばれる忍者集団・隼一門の若き忍者リュウ・ハヤブサ。スピーディーなアクションは本作でも健在。
フランス王国・オルレアン出身の救国の少女ジャンヌ・ダルク。神器を使いこなす姿は女神のよう。
ギリシャ軍最強の戦士アキレウス。屈強な肉体を駆使したパラフルな攻撃が得意。
3人のアクションのベースは『2 Ultimate』だが、神器を使った神術アクションが加わることで、爽快感が大幅にアップ! 『2 Ultimate』でこの3人を愛用していたという人も、新鮮な気持ちでプレイできるだろう。ちなみに、本作のストーリーのボリュームは、前作分を合わせると1.5倍に増えている。追加されたストーリーでは、完全新規の3名だけではなく、コラボキャラクターが活躍するエピドードも用意されているので、ファンの方はお楽しみに!
メインストーリーだけではなく、サブシナリオも多数追加。前作で語られなかったエピソードを描くことで、物語が補完されている。
そして、7人目の新キャラクターは、前作にも登場したペルセウス。なぜ彼を新キャラクターとして紹介するのか、前作をプレイした人ならピンとくるのでは? 追加されたストーリーで、ペルセウスがどのような活躍を果たすのかは、ぜひ本作をプレイしてチェックしてほしい。
神であるゼウスと、人であるダナエーの間に生まれた半神ペルセウス。オリュンポスの英雄と讃えられるだけあって、正義感が強い。
本作では、『2 Ultimate』でお馴染みの転生システムが実装されているのもポイント。これは、レベル100まで育てた武将のレベルを1に戻して、最初から育て直すシステム。転生を行うと、ステータスをさらに高められるほか、スキルツリーを拡張してキャラクターを強化できるので、ストーリーを通して好きになったキャラクターをとことん育成可能に! 育てたキャラクターで挑むモード(詳細は後述)もきちんと追加されており、成長が体感できるのもうれしい。
本作では、レベル100が育成のゴールではない。転生は最大9回まで行えるので、意中のキャラクターをとことん強くできる。
ふたつのモードが追加されて、やり込み要素もボリューミーに! 育成したキャラクターの晴れ舞台として活用できるのが、新たに実装された“チャレンジモード”の“神速”と“破壊”、そして “インフィニットモード”である。
“チャレンジモード”は、決められたルールのもと、新記録の樹立を目指すのが目的。前作では、有料のダウンロードコンテンツで“暴風”と“流星”のコースに挑めたが、本作では“神速”と“破壊”のコースが収録された(前作と異なり、無料でプレイ可能)。
神速では、有名なキャラクターを倒すと敵の大群が出現。強敵をいかに素早く倒せるかが、クリアータイムを縮めるカギになる。
破壊で配置される箱や壺の位置は決まっている。オブジェクトを効率よく壊せるルートを見つけだすのも重要に。
"神速"は、撃破数が1000に到達するまでの時間を競うコースで、もう一方の"破壊"は、制限時間内に木箱や壺などを破壊して、その合計ポイントを競うコース。キャラクターの成長や武器が反映される“総力戦”では、育てた英傑たちの強さをいかんなく発揮できる。とくに敵兵がどんどんわき出てくる神速は、爽快感がバツグン! 新記録を樹立できれば、達成感も味わえるので、ぜひ自慢のキャラクターで挑戦してみよう。
筆者のお気に入りはくのいち。アクションが強力、かつスピーディーで操作していて気持ちいい! にゃは♪
また、“インフィニットモード”は黄道十二宮の塔で、ゼウスが課したさまざまな試練を攻略していくやり込み要素。塔をクリアーすると、経験値や貴石などの報酬がたくさん得られるので、キャラクターの育成や武器の強化をとことん楽しめる。
さらに、十二の塔をクリアーすると、中央に“天空神の塔”が出現するといった隠し要素も! 天空神の塔は100のフロアが用意されており、先に進むほど出現する敵が手強くなるぶん、得られる報酬も豪華になるのだ。
中央に見えるのが天空神の塔。ここを踏破するのが、最終的なインフィニットモードの目標に!
ストーリー、プレイアブルキャラクター、モード、やり込み要素と、“Ultimate”の名に相応しい内容となっている本作。同じプラットフォームの組み合わせならセーブデータを引き継げるほか、お得なダウンロード版『無双OROCHI3 Ultimate アップグレードパック』も用意されている。前作を遊んでいない人はもちろん、前作をやり込んだ人も、ぜひ新たな進化を遂げた『無双OROCHI3』を体感してほしい。