●アプリで体験した興奮をアーケードでも味わえる! 2013年12月13日から12月15日まで、東京・横浜・大阪の三ヵ所で開催される『パズドラ バトルトーナメント ―ラズール王国とマドロミドラゴン―』のロケーションテスト。こちらの記事でその盛況ぶりはお伝えしたので、本記事ではライターのジャイアント黒田が、本作のプレイリポートをお届けしよう。ちなみに体験会では、メディア向けの取材を行うということもあり、特別にフリープレイで遊ばせていただいた。
そもそも本作は、スクウェア・エニックスとガンホー・オンライン・エンターテイメントがタッグを組んで開発したアーケードゲーム。『パズドラ』の名が付いたタイトルからも分かる通り、スマ-トフォンのアプリで絶大な人気を誇る『パズル&ドラゴンズ』が題材の対戦型パズルゲームだ。本作は、ドロップを動かして消すという基本的な操作や、多彩なモンスターを集めて育成するという『パズドラ』本来の魅力に加えて、対戦モードやストーリーモードなど、多数の新要素が実装されている。
対戦でもプレイヤーキャラクター独自の“スキル”や、チームメンバーを控えのモンスター(リザーバー)と入れ替えるシステムなどが追加されていて、より奥深い戦闘が楽しめるように進化。プレイリポートでは、そのようなアプリ版とアーケード版の違いにも注目しながら、本作の魅力をお伝えしよう。
| | | |
▲まず始めにプレイヤーの分身となるキャラクターを選択する。キャラクターデザインは、野村哲也氏が手掛けている。 |
| | |
▲覚醒ヘラや戦乙女・プリンセスヴァルキリー、双星の女神・イズン&イズーナなど、おなじみのモンスターも大集合! |
※上のイラストは、現在開発中の製品版のものとなります。そのため、一部のモンスターは、製品版に実装予定のモンスターとなっております。ロケーションテスト版では登場しない場合がありますので、あらかじめご了承ください。
●アーケードだからこそ味わえる対人戦 ロケーションテストでプレイできたのは、参加者がトーナメント形式で戦って1位を競う“全国トーナメント”モードだ。トーナメントは、敵コンピューターの討伐タイムを競う“予選”。予選を勝ち抜いたプレイヤーどうしが戦う“準決勝”。そして、準決勝を勝ち上がった実力者たちが雌雄を決する“決勝”の3つのステージが用意されており、勝ち続ければ1回のプレイで3戦できる仕様になっていた。
さっそく、プレイヤーキャラクターやチームを選んでプレイを開始してみたところ、対戦画面の情報量の多さに驚かされた。もちろん、要素が多いことは事前に公開されていたので知っていたのだが、実際にプレイしてみて、改めて“やれることの多さ”にビックリしたのだ。本作のバトル画面には、ドロップを操作する場所のほかに、プレイヤースキルが表示される場所、モンスターのスキルを使う場所、さらに対戦相手の情報がそれぞれ表示されている。ドロップを操作しながら、ほかの場所にも注意を払わないといけないので、慣れるまでちょっと苦労するかもしれない。
とはいえ、ゲームに慣れさえすれば、対戦相手の情報をチェックして、大きな連鎖が成功しそうなときにプレイヤースキルの“ダメージ無効”や、モンスターのスキルの“防御の構え”などを発動するといった、テクニカルな攻防が可能に! ほかにも、対戦相手のモンスターの属性をチェックし、有利な属性のモンスターをチームメンバーとして入れ替えるといったことも戦術として考えられるので、より奥深いバトルが体験できるようになっている。
|
▲アバターは、水無月ヨウと牧村チカから選択できた。プレイヤースキルはどちらも同じものだったが、製品版ではプレイヤーごとに違う構成になるとのこと。
|
| |
▲今回用意されたモンスターのチームは、ロケーションテスト用に事前に用意された6種類から選択できる。バランスチームや耐久チームなど、特徴が設定されており、異なるメンバーで編成されている。ちなみにチームメンバーは、4体のスターティングメンバー(うち1体がリーダー)と3体のリザーバー、そこに1体の助っ人を加えた、全8体のモンスターで構成される。 |
| |
▲プレイヤースキルは、ダメージを受けることで溜まるスキルポイントを消費して発動。一方、モンスターのスキルは、一定時間が経過すると発動可能になる。 |
プレイしていて新鮮だったのが、パズルの盤面が“5×6”から“5×8”に広くなったこと。わずかな差に感じるかもしれないが、筐体の大画面でドロップをめいいっぱいに動かし、より多くのドロップを揃えて消したときの爽快感はかなりのもの。本作は、スマートフォン版とは違いドロップを動かすときの時間制限がないこともあり、ついつい熟考してしまいがちだが、相手に素早く連鎖されたりすると、形勢が不利になってしまうことも。時間をかけて大規模な連鎖を狙うのか、手早く小規模な連鎖を決めて手数で攻めるのか。対戦相手の力量やチームメンバーなどを探りながら、ベストな攻め方を考える楽しみも味わえた。
|
▲好きなだけドロップを動かせるので、きれいな連鎖を何回も作ることができた。ただし、時間をかければかけるほど、相手に攻撃のチャンスを与えてしまうので、状況によっては不利になってしまう場面も。 |
そのほかの大きな違いは、本作ではモンスターのHPが個別になり、プレイヤーのライフが実装された点。モンスターのHPがゼロになると、モンスターごとに設定されたコストがライフから引かれる仕組みになっていて、ライフがゼロになると敗北してしまう。モンスターがやられそうになったときは、スキルや回復ドロップでHPを回復したり、控えのモンスターと交代させるといった、迅速な対応が重要になるだろう。
|
▲メンバーの入れ替えは、画面右のモンスターの情報画面で交代させたいモンスターを上にスライドさせたあと、控えのモンスターをタッチすると実行できる。 |
●アーケードならではのド派手な演出に注目! ドロップを消して相手を攻撃したときの演出や、モンスターのスキルを発動させたときのカットインなども、本家のアプリでは味わえないアーケード版ならではの要素。ビジュアルに関して言うと、本作ではモンスターのサイズにもこだわっているのもポイント。対戦相手のモンスターを見ると、モンスターどうしの大きさをより分かりやすく比較することができ、「セイレーンってこんなに小さかったんだ!」といった具合に、お気に入りのモンスターの新たな魅力や情報を発見できる。
| |
▲画面いっぱいに表示されるモンスターのカットイン。カッコいい、または美しい姿を堪能できるので、スキルを発動させるときは要注目!! |
| |
▲進化前、進化後の姿を比べて、どれだけモンスター成長したのかチェックするという楽しみかたもできる。 |
そして、攻撃したり、ダメージを受けたときなどに再生される多彩なプレイヤーキャラクターのボイスや、さまざまな効果音も戦闘を盛り上げる一因となっている。僕がとくに気になった効果音が、連鎖が成功しているときのサウンド。自分が連鎖を成功させる側ならいいのだが、相手が成功させているときの音を聞くのはかなりのプレッシャー(苦笑)。ただ、効果音のおかげで緊張感がいちだんと増すので、手に汗握るバトルを体験できるようになっている。
|
▲次々と再生されるキャラクターボイスが、スピーディーなバトルをよりいっそう盛り上げる! |
トーナメントが終わると、経験値を入手できるほか、おなじみの演出でガチャに挑めた。このとき出てくる卵の数は全部で5つ。このうちプレイヤーが入手できる数は成績によって異なり、優勝すると3つ、決勝、または準決勝敗退で2つ、予選敗退で1つとなっている。さらに、コンテニューを選ぶと、もうひとつ追加で選べるようになるので、5つのうち最大4つまでは入手できるようだ。なお、ガチャを引いてどのレアリティのモンスターが出てくるかは完全にランダム。予選で敗退した人でも、運がよければ珍しいモンスターを入手できるので、成績が悪かったときも強力なモンスターを入手できるチャンスは十分にあるようだ。
|
▲決勝戦で敗退するも、キングメタルドラゴンが出てきてご満悦。ちなみに、キングメタルドラゴンなどのモンスターは、味方のレベル上げに利用可能。これらのほかに、進化に必要なポイントが溜まる進化素材モンスターもいた。 |
●ロケーションテスト後のさらなる作り込みに期待! 今回のロケーションテストでは、トーナメントモードを通して、本作の対人戦をひと通り触ることができた。システム、演出、サウンドなど、いずれもアーケード版ならではのおもしろさを体験できたが、プレイヤースキルやモンスターのスキル、ダメージのバランスなどは、今後調整され、より精度の高いものがプレイできるはず。モンスターの成長の仕組みや所持できる限界数、ストーリーモードやオリジナルモンスターの詳細など、気になる情報も多いので、続報を楽しみにしながら、新たな進化を遂げた『パズドラ』の今後を見守っていきたい。
ちなみに、ロケーションテストは2013年12月15日まで開催されている。本作をアーケードでプレイしたいという人は、下記の場所で実施されているので足を運んでみてはいかが?