本作は、『ハリー・ポッター』の魔法の世界を忠実に再現し、小説や映画の世界観にオーバーラップして高い没入感を味わえるゲームとして作られている。ワーナー ブラザースから正式にライセンスを受けて制作・運営を担当するのは、『Identity V 第五人格』や『荒野行動』などで日本のゲームファンにもおなじみのNetEase Games。2020年に“NetEase Games発表会”でサプライズ発表された同作をご記憶の方も多いのでは。
ホグワーツの新入生となって、原作の数年後の世界を体験 『ハリー・ポッター:魔法の覚醒』の舞台となるのは、原作から数年後の世界。主人公は、ハリーやハーマイオニーと同じように、ホグワーツ魔法魔術学校の新入生となって、一流の魔法使いや魔女を目指していくことになる。
この学校生活や冒険では、作者J・K・ローリングお墨付きのもと、新しいストーリーが展開されるとのこと。原作の要素が至るところに詰め込まれ、思わずファンが原作の世界にいるような演出を味わえるようになっている。
たとえば、主人公の旅立ちにおいて、9と4分の3番線プラットフォームであのハリーと出会ったり、ハグリッドやミネルバ教授が出てきたり……といった具合。新しいストーリーが展開されつつも、原作やその当時に近い世界観が味わえるようになっている。
現段階では登場人物やストーリーの詳細などは明らかになっていないが、公開された動画の前半部分では、映画でおなじみ人物や名シーンを確認できたりする。たとえば『ハリー・ポッターと秘密の部屋』での巨大蜘蛛が登場する森のシーンや、『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』での湖でディメンターに襲われるシーンなど。オリジナルストーリーではなくむしろ原作そのままのシーンで、プレイヤーがどのような形で関与していくかは現時点では不明だが、ハリーやロンに変わり別の人物が映し出されていることから、プレイヤーがハリーたちの役割となってまずは同一シーンを味わい、『ハリー・ポッター』の世界に入っていくのかもしれない。
ゲームとなっても原作のイメージを十二分に味わえるカートゥーンテイストのイラストにも注目。今回判明したのは原作でおなじみのシーンばかりだが、新しいストーリーが楽しめるとのこと。
魔法の世界でカードバトルゲームを楽しむ! 本作のゲームジャンルは、魔法使いとしての成長を楽しめるRPG。戦闘はリアルタイムによるカードバトル形式で行われる。制作会社によると、魔法使いとして一歩ずつ強くなっていく実感が得られ、戦略性高い戦闘が楽しめるようなゲームに仕上げているとのことだ。
この戦闘の詳細をちょっとだけお伝えすると、リアルタイムで進行する敵の行動に合わせて、手持ちのカードを選んでいくスタイルで、カードの種類には“移動”、“仲間”、 “クリーチャー”、“スペル”などが用意されている。“移動”で優位な場所取りや敵からの攻撃回避を行い、“仲間”と“クリーチャー”で強力な味方を呼び出すもしくは召喚して力を得、そして“スペル”によって敵へ攻撃していくといった行動を取っていく。どんなカードを手に入れ、どのタイミングで使っていくかという、戦術性あふれる戦いが楽しめるようになっているようだ。
また、カードの種類や原作の再現性も特徴で、小説や映画でおなじみの魔法やクリーチャー、スニッチなどがカード化されているほか、バックグラウンドストーリーが記述されその世界を学べる要素があるなど、原作を忠実に味わえる内容になっている。
戦闘シーンは、公開された動画の後半部分で見られる。わずか数秒の公開ながら、カードを使った攻撃のいくつかのシーンを確認することができる。デッキとにらめっこしながらリアルタイムで行う戦闘は、その描写も相まって、迫力とスリリングに溢れたものとなるようだ。
どんなカードを手に入れ、デッキに入れるか、また戦闘で引くかなど、カードバトルにある戦術性と運の要素を存分に楽しめるようだ。
マルチプレイにミニゲーム、隠しストーリーなどやりこみ要素も 今回の動画ではまだ公開されていないが、『ハリー・ポッター:魔法の覚醒』では、そのほかにも奥の深いプレイが楽しめる要素が数々用意されているとのこと。たとえばストーリーモードのようにやり込めるモードである“学園生活”は、他プレイヤー、またはAIの仲間とともにプレイができるマルチプレイのPvEモードとなっており、その中で原作にあった変身術や薬草学、呪文学・妖精の魔法、闇の魔術に対抗する防衛術といった実際の授業を体験し、ストーリーを通じて魔法を勉強できたりする。
また、ダンジョン探索が楽しめるローグライクな“禁忌の森の探索”といったモードも。ダンジョンを奥へ奥へと向かう中で、分岐の進行ルートが出現したり、ランダムイベントが発生したり、仲間を見つけられたり、その冒険での達成条件により新たなステージがアンロックされたりと、何度でも、そして飽きのこない冒険が楽しめるモードとなっている。
そのほかにも、自分たちの寮を勝利に導くためにポイントを稼ぐ“寮対抗杯 House Cup”や、アクションシューティングのようなゲーム性が楽しめる“クィディッチ Quidditch”、タイミングに合わせてタッチするリズムゲームの“ダンスパーティー Ball”などがある。本作では、原作の世界をモチーフに、バラエティーに富んださまざまなゲームが楽しめるようになっているようだ。まさに“魔法世界の宝石箱”!?
公開されたPVでは、複数プレイヤーと同一バトルを行っていると思われるシーンも。画面から確認できるプレイヤーは4人。どうやら、ふたり以上のプレイヤーと協力、もしくは対戦といったこともできるようだ。
多機種同時展開で今冬サービスインを目指して鋭意開発中! 『ハリー・ポッター:魔法の覚醒』は、iOS、Android、PCでの展開が予定されており、どの端末からでも同一の進行が楽しめるデータ共通方式(クロスプログレッション)を採用。リリース開始は今冬を予定している。事前登録を夏から秋にかけて行う予定とのことだ。
実際にプレイできる日はもう少し先のようだが、原作ファンだけでなく、多くの人が毎日楽しめる奥の深いゲームになるよう、現在鋭意制作中とのこと。『ハリー・ポッター:魔法の覚醒』では、サービス開始に先駆けて公式Twitterアカウントと公式サイトが開設されている。フォローしながら続報を楽しみに待とう。