2018年9月20日(木)~9月23日(日)まで、千葉県・幕張メッセにて開催中の“東京ゲームショウ 2018”(20日・21日はビジネスデイ)。 一般日の初日となる9月22日、DMM GAMESブースのステージにて、人気アニメ『甲鉄城のカバネリ』をゲーム化したPC・スマートフォン両対応RPGタイトル『甲鉄城のカバネリ -乱- 始まる軌跡(みちあと)』(以下、カバネリ乱)と、原作アニメの続編となる劇場作品『甲鉄城のカバネリ ~海門決戦~』の合同発表会が開催された。
『甲鉄城のカバネリ』は2016年に放映されたテレビアニメ。不死の怪物・カバネに蹂躙されつつある世界が舞台となっている。
蒸気機関車“駿城”のひとつである“甲鉄城”に乗り合わせる人物たちを中心に、カバネとの壮絶な戦いや、カバネと化しながらも理性は残っている“カバネリ”となった主人公・生駒の成長や葛藤など、さまざまなドラマが骨太に描かれている。
『カバネリ乱』では本編から約3ヵ月後の“中ノ国”を舞台に、“甲鉄城”の面々と、新たに関わっていく人物たちの物語が描かれる。
会場では“駿城”や作中に登場した武器“ツラヌキ筒”の模型や、キャラクター原案担当・美樹本晴彦氏のテイストが満載の原画を展示していた。ゲームをひと足先に体験できる試遊スペースや、緻密な再現衣装を着た公式コスプレイヤーの姿も。
ステージには両コンテンツの制作陣が登壇。さらに、スペシャルゲストとして、アニメとゲームの両方に登場するヒロイン・無名を演じている声優の千本木彩花さんと、『カバネリ乱』で主役格となる3名を演じる声優の小松昌平さん(要 役)、黒沢ともよさん(葉矢 役)、梅原裕一郎さん(千尋 役)が駆けつけた。
DMM GAMESからは、マーケティングプランナーの松本航氏(左)と、『カバネリ乱』のプロデューサー・草葉隆和氏(右)が登場。
原作アニメとゲームの両方で作中設定などに大きく貢献しているクリエイティブディレクターの笠岡淳平氏(左写真)と、原作アニメの監修を務めた荒木哲郎監督(中央写真)も登壇。監督が着ていたのは『カバネリ』Tシャツ!
左端の荒木監督の隣から順に、千本木彩花さん、小松昌平さん、黒沢ともよさん、梅原裕一郎さん。
『カバネリ』の魅力と、アニメクオリティーのゲーム画面を紹介 最初に『甲鉄城のカバネリ』の作品概要についてアニメ制作陣が熱弁してくれた。スチームパンクやゾンビなど、さまざまな要素を詰め込んだこのアニメは、スタッフそれぞれが長けているものを打ち出していった結果生まれた作品なのだそうだ。
結果として『甲鉄城のカバネリ』はファンタジーより時代劇のような、古く見えるけれど新しい、ほかでやっていないことを逆張りしていった作品に仕上がったと言う。
監督が着ていたカバネリTシャツにも書かれている、作中の人物たちが掛け声として放つ“六根清浄”の文言をはじめとして、さまざまな用語や世界設定を笠岡氏が提供した。笠岡氏いわく、監督たちがやりたいことが作品からにじみ出ており、それを設定で助けられないかと考え抜いたらしい。
また、『カバネリ』はカバネという敵と戦う作品と思われがちだが、カバネは状況でしかなく、その極限の状況で登場人物たちがどう戦い抜くかを描く作品と考えており、ゲームにおいてもそれを根っこに置いているとのことだ。
ゲームの今後の展開でサブタイトルの“始まる軌跡”の部分も変化していくとのことで、作品への作り込みの深さに期待が高まる。
『カバネリ乱』は熱いゲームを目指すとして、まず4つの要素が挙げられた。
ゲームの解説に先立ち、完成版のオープニングムービーが初公開された。
こちらのムービーでは、アニメ版の主人公・生駒が「自分はカバネだから(死ぬことはないので)そちらは退け」と諭すのに対し、ゲーム版の主人公・要が「そんなの知るか、俺は俺だ!」と、少し的外れのように思える言葉を返すシーンが冒頭に入っている。
この点について草葉氏が笠岡氏に尋ねると、「こいつは何だ?」というインパクトを残すことで要という人物に興味を持ち、そこからストーリーを進めていってもらうとキャラクターが掘り下げられていく、という仕組みを考えた結果とのことだ。
『甲鉄城のカバネリ -乱- 始まる軌跡』ムービー
セリフ回しひとつからも、作り込みがにじみ出ている。オープニングムービーは原作アニメの制作も担当したWIT STUDIOが手掛けているだけあって、圧巻のクオリティーだ。
また、WIT STUDIOの監修は、ゲーム内のアニメーションカットの数々にも行き届いている。アドベンチャーパートはフルボイスで、挿入される一枚絵の数々はWIT STUDIOの描き下ろしだ。
さらに戦闘画面では“スパイン”という2Dアニメーション技術を用いており、キャラクターが行動するたびに原作アニメばりに動く。
プレイ動画 物語プレイ動画 探索画面プレイ動画 育成プレイ動画 バトル
イベントスチール画面のほか、戦闘中のアニメーションもWIT STUDIO監修によるもの。アニメと遜色ないほどに、キャラクターが動き、戦う!
システム面ではソーシャルゲームにある基本的な要素はすべて実装されているとのことで、素材を集めての装備作成など、やり込み要素も楽しめるようだ。ガチャで手に入るキャラクターにはレアリティーがあるが、どのキャラクターもじっくり育成すれば、最高レアリティーの☆6に到達できる。